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見掛け倒しな彼
まうらん
公開日|2022.12.23
更新日|2022.12.23
ありえなかった恋愛エピソードは夏の旅行で彼の本性が垣間見えた瞬間です。
スポーツをしている彼はとてもがっしりした体型。
世の中に怖いものはないような見た目です。
しかし旅行先での晩、花火大会で花火のドーン!!という音に終始ビクビクして耳をふさいでいて全然花火を楽しんでいません。
その時は「大きい音が苦手なのかな」くらいにしか思っていませんでした。
しかし、その後旅館での食事で魚の塩焼きが出た時「魚がまるごと焼かれてる…怖い」と引いて手をつけようともしません。
翌日観光していると大きな滝があり、滝の裏に入れると聞き、行ってみよう言うので歩いていると、しきりに私を押して先に行かせようとします。
「危ないから押さないでよ」と言うと「危ないからこそ先に行ってよ!滑ってこけたらどうするの!?俺が危なくないか滝の裏まで見てきて!」と言うのです。
あまりにも自分本位な言動に呆気にとられてしまいました。
それからもラーメンを食べようとすると「猫舌なんだ」と20分ほどフーフーして伸びたラーメンをすすり既に食べ終えた私はひたすら待つしかなく、ロープウェイに乗ると「高ーい!こわーい!」と騒ぎ、周りの小さな子供が引いていました。
私は疲れ果て、一体この旅行は何なんだろう…と感じ始めました。
この人はガタイが良いだけで怖がりで小心者で猫舌の人だったんだと気付きました。
今後一緒にいてもこちらが気を遣い疲れるだけだと思い短期間のお付き合いで終わりました。
見た目とのギャップが凄すぎて、思わず「ありえない!」と感じたエピソードでした。
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