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20年経っても消えない、高校時代のつらい別れ
けんたな 男性
公開日|2023.01.20
更新日|2023.01.20
私は中学の頃から付き合っていた幼なじみとも言える彼女がいました。
部活動も一緒で高校は別になりましたが本当に幼なじみのまま大人になって結婚しようと言う理想の2人があったと自分でも思っています。
そんな2人の変化が訪れたのは高校に入ってからです。
彼女の家庭が借金で苦しくなり、両親が離婚。
祖父母も近所にいなかったため彼女はお母さんと苦しい生活を強いられることになります。
お母さんの体が弱かったこともあり高校生ながらもアルバイトをしながら、何とか高校に通っていたのですがそんな彼女が、みすぼらしいと言うことで学校でいじめられるようになります。
最初は私にも黙っていましたが、様子を見ていればすぐにわかってしまいます。
励まし続けて、学校も辞めてしまえばいいと言うふうにアドバイスを送りましたが、もともと負けず嫌いであった彼女は聞き入れることもなくがんばり続けました。
そして、お母さんが別の男性と付き合うようになってから彼女自身がアルバイトすることもばかばかしくなったらしく、少しずつ人生に対して投げやりな態度が見られるようになってきました。
私はそんな彼女を支え続けようと思ったのですが、私に対しても突き放すような言葉が多くなり、普段から付き合う友達の層も少しずつ変わってきたのでなんとなく疎遠になっていきました。
私はそれでも彼女ともう一度将来の事を考える中になりたいと時折連絡を取ったのですが、なかなか受け入れてもらえませんでした。
3ヶ月ほど連絡がなかったのですが、ある時突然彼女が自殺したと言う話を聞いてしまいます。
あまりの驚きに涙も出ないほどでした。
そしてお母さんに聞くと私宛の手紙があったそうです。
そこには私に対して謝罪の言葉が数多く述べられていました。
そして叶うのであればもう一度私の人生をやり直したいと言う言葉まで。
これを見たときに私はなぜもっと、彼女を粘り強く支えてあげることができなかったのか。
20年以上経ちますが今でも後悔の念が絶えません。
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