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「いっぱい食べる君が好き」の裏側
けとけと 女性
公開日|2022.12.27
更新日|2022.12.27
私が大学生の時です。
当時の私はぽっちゃり体系で自分に自信が無く恋愛にも奥手でした。
周りの友人達は次々にカップルとなっていき惨めさを感じていました。
ある日「僕の理想そのものだ」と私に猛烈アピールする男性が現れました。
見た目は少しお堅いインテリ系で私とは縁の無さそうなタイプでした。
最初からかわれていると思いましたが「こんなに胸がときめいた事は無い」と余りに必死な様子に徐々に私もその気になって行きお付き合いする事になりました。
こんな私を受け入れてくれた優しい彼の願いなら何でも叶えたいと思いました。
主なデート場所はレストランです。
「君の食べてる所本当に可愛い」と褒められ彼を喜ばす為に増々食べてを繰り返しました。
元々食べる事が大好きだったのでさほど苦ではありません。
当然の様に体重は増えて行き100キロ目前となった時友人から「もう彼とは別れなよ」と忠告されました。
「そんなに太るまで食べさせてあなたの事ちっとも大事にしてない。愛されてないんだよ」とかなりキツイ忠告です。
最初は反発する気持ちもありましたが確かに彼は夜中でもハイカロリーなケーキを食べさせようとしたり違和感を覚える事が多々ありました。
本当に私の事を愛しているならもっと健康に気を遣ってくれるのでは無いかと疑念が生じました。
彼の愛を確かめる為思い切ってダイエット宣言をしました。
すると優しい彼の顔が急にしかめ面になり「何でそんな事言うの?君は僕の為に食べてれば良いんだよ。今日はフライドチキン買って来たから」とこの様な状況でも私に食べさせようとします。
私はハッキリと愛されていないと悟りました。
彼は自分の思い通りに食べてくれる相手なら誰だって良かったのでしょう。
私が太っているから食べられるキャパもあると判断されたんだと思います。
まるで思い通りになる家畜の様な扱いだったと気付き涙が出てきました。
私は何も言わず彼の元から去りました。
引き留められましたが別れ話をする気力もありません。
初めての彼氏の思い出がこの様な辛いものとなってしまい暫く食欲が湧きませんでした。
それがある意味ラッキーだったようで体系は徐々に戻って行きました。
二度とこの様な恋愛はしたくありません。
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