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結婚式。せっかく痩せたのに、私が妊娠？
Moe
公開日｜2022.04.24
更新日｜2022.04.24
家でウェディングドレスのカタログを見ていると、
母親、「Ａちゃん（私のこと）、結婚をするの？」
テレビを見ていた父親、「・・・」
私、「お母さん泣かないで、私、幸せになるのよ」
私と母親のやり取りを聞いていた父親も、泣いてくれた。
子供の時、学校の先生に「将来、何になりたいの？」と聞かれ、他の生徒は将来就きたい職業を答えたが、私だけは「母親が着たウェディングドレスを着て結婚をしたい」と答えた。
高校3年の進路を決める時にも、先生に同じことを言った。
母親が着たウェディングドレスは大事に保管してあり、それを着て結婚をするのが私の夢だった。
写真に映るウェディングドレス姿の母親の横には、タキシードを着た若かりし頃の父親がいる、今と違ってかなり痩せている。
母親、「Ｂ君と結婚をするの？」
私、「うん」
Ｂ君は私の幼馴染みで、母親同士、仲が良い。
母親、「結婚式場は決めたの？」
私、「うん」
母親、「どこで挙げるの？」
私、「〇〇」
母親、「・・・」
母親が黙ったのは、25年前、〇〇で両親が結婚式を挙げたから。
私、「お母さんのウェディングドレスを着ても良い？」
母親、「（涙）」
父親、「（涙）」
私、「泣かないでよ（涙）」
結婚をすることを決めてからはウェディングドレスを着られるようダイエットを始めた、目標はウェストを3センチ痩せる。
ダイエットで体重は落ちるのだが、ウェストは中々細くならない。
結婚式の1週間前からは、水を飲むだけにして食事は殆ど取らなかった、その甲斐あって結婚式に間に合った。
母親、「ウェディングドレスは着られそう？」
私、「何とか着られそう」
辛うじてウェディングドレスは着られたのだが、結婚をする彼は私とは対象的に太ってしまい、私は洋装のウェディングドレスを着て、太った彼はレンタルのタキシードが着られず和装の紋付袴を着て結婚式を挙げました。
二人の格好が違うと、
親戚のオバさん、「Ａちゃん（私のこと）、もしかして、妊娠をしているの？」
ウェディングドレスを着られるよう頑張って痩せたのに、妊娠ってなんだよ！
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