「蛙化(かえるか)現象」という言葉をご存知ですか?

「蛙化現象」は、最近SNSを中心に広まっている言葉です。

蛙化現象を起こしてしまうと、自信を失ったり恋愛が怖くなったりすることにつながってしまいます。

この記事では、蛙化現象の原因を解説するとともに、蛙化現象を起こしたときの対処法「応急処置」編と「根本的な対処法」編に分けてご紹介します。


・蛙化現象に苦しんでいる方

・「蛙化現象を起こしているかも」と不安な方

・蛙化現象の原因や対処法について知りたい方


このような方にオススメの記事です。

蛙化現象の原因と対処法を知って、ツラい蛙化現象を解決していきましょう!


目次

蛙化現象とは?



蛙化現象の原因と対処法を知る前に、まずは蛙化現象とはなんなのかについて知りましょう。

蛙化現象とは、好きな相手が振り向いてくれた途端、相手のことを気持ち悪いと感じてしまう現象のことです。

具体的には、次のようなものが蛙化現象です。


・ずっと片想いしていた相手に、ある日突然告白されて付き合うことに!でも付き合い始めたとたん、相手を気持ち悪いと感じるようになってしまった……。

・憧れの先輩が、最近妙に私のそばに来るように。「もしかして、私のこと気になっているのかな?」と、そう思った瞬間、生理的に無理だと思ってしまった。


蛙化現象という名前は、童話『カエルの王子様』に由来していると言われていますよ。


蛙化現象の3つのポイント

蛙化現象のポイントは次の3つです。


・好きだった相手のことを気持ち悪く感じる

・相手が振り向いた瞬間気持ち悪く感じる

・「生理的に無理」などの強烈な拒否感や嫌悪感がある


特に重要なのが3つ目のポイントです。

「冷めた」くらいの軽い感情ではなく、生理的な拒絶感や我慢できないくらいの気持ち悪さに襲われるのが「蛙化現象」です。

「片想いが冷めちゃったな……」とお悩みの方は、「片想いが冷める原因と対処法」をチェックしてみてくださいね。


誤用にご注意!

最近、SNSなどを中心に広まっている「蛙化現象」という言葉ですが、広まるにつれて誤用も増えています。

以下は、よくある誤用の例です。


×蛙化現象とは「相手を嫌いになってしまう」現象

×蛙化現象とは「ちょっとしたことで恋心が冷めてしまう」現象


上記はどちらも誤用です。

正しくは「好きな相手が振り向いてくれた途端、相手のことを気持ち悪いと感じてしまう現象」のことですので、間違えないよう気をつけてください!


蛙化現象を起こす原因


蛙化現象は女性によく起こる現象だといわれています。

それでは、蛙化現象はなぜ起こってしまうのでしょうか?

蛙化現象を起こす原因としてよくあるものを5つご紹介しますので、自分や周囲の方に当てはまるものがないか確認してみてくださいね。


自分に自信がない

自分に自信がない方は、蛙化現象を起こしやすいといわれています。

自分に自信がないため、自分に対して好意を向けられると「私なんかのことを好きになるなんて、この人おかしいんじゃないの?」「変な人なんだ。気持ち悪い」と、相手に対して拒否感や嫌悪感を抱いてしまうのです。

自己肯定感の低さについてもっと詳しく知りたい方は「自己肯定感が低い!彼氏と別れたくなったらどうする?」もあわせて読んでみてください。


理想が高い

理想が高い方も、蛙化現象を起こしやすいです。

理想が高い方は、好きな相手を偶像化したり神格化したりして、「完璧な人」「手の届かない人」だと捉えがちです。

そのため、「手の届かない人」だったはずの相手が、自分のところまで降りてきてそばにやってくると、「そんなはずじゃなかった」「どうして私のそばにいるの?」と、生身の人間としての相手を拒絶してしまうのです。


スキンシップが苦手

スキンシップは、恋愛において非常に重要な要素です。付き合っているカップルはハグやキスなどを当たり前にしますし、人によっては付き合う前でもアプローチや愛情表現としてスキンシップをとりたがるかもしれませんね。

スキンシップが苦手な方は、恋愛が進んでいくことに対して無意識のうちに恐怖や不安を感じています。恋愛が進んでいくということは、スキンシップをとる必要が出てくるかもしれないからです。

そのため、スキンシップが苦手な方は、好きな相手からの好意を感じ取ると「恋愛が進んでいってしまう」ということを敏感に察知し、恋愛の進行を回避するために相手を拒絶するのです。

このパターンの場合は、相手に対する拒否感の根底に、スキンシップに対する拒否感があります。


恋愛にトラウマがある

恋愛にトラウマがある方も、スキンシップが苦手な方と同じように、恋愛が進んでいくことに対して恐怖や不安を感じてしまいやすいです。

いま好きな相手にはなにも問題がないはずなのに、過去の恋愛や過去の恋愛相手と現在を重ねてしまい、無意識のうちに恋愛の進行を拒否してしまうのです。

このパターンの場合も、相手に対する拒否感の根底に、恋愛そのものや男性全般に対する拒否感が潜んでいます。


恋愛経験が少ない

恋愛経験が少ない方は、自分に自信がない状態や、恋愛において理想が高い状態、スキンシップが苦手な状態に陥りやすいです。

そのため、このうちのどれか、もしくは複数の合わせ技で蛙化現象を引き起こしてしまいます。

また、恋愛経験が少ない方の中には、恋愛経験が少ないゆえに恋愛そのものや男性全般に対して恐怖心を抱いている方もいます。

その恐怖心が蛙化現象の原因となっている場合もあるでしょう。


蛙化現象への応急処置


蛙化現象を起こしてしまうと、相手の方もツラいですが、自分自身もツラい思いをしてしまいます。

蛙化現象を起こしてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?

ここではまず、蛙化現象を起こしてしまった場合にできる応急処置をご紹介します。

応急処置ですので根本的な解決にはなりませんが、とりあえず状況を落ち着かせたい方や、これ以上相手との関係が崩れてしまうのを今すぐ止めたい方は、まず応急処置を試しましょう!


相手と距離をおく

蛙化現象を起こしてしまい、これ以上相手を拒否したくない場合は、とりあえず相手と距離をおくのがオススメです。

距離をおくための伝え方をいくつか例示するので、参考にしてみてください。


ごまかすパターン

仕事(勉強/部活/家庭)が忙しくなっちゃって、1ヶ月くらい連絡をとるのが難しいかも!ごめんなさい。

状況が落ち着いたらかならずこっちから連絡するね。来月いっぱいデートしようね。だいすきだよ!」


少し本当のことを伝えるパターン

「突然ごめんね。実は、あなたに対する気持ちが少しわからなくなってきてしまいました。

最近忙しくて(落ち込むことがあって/ちょっとトラブルがあって)、心に余裕がないせいかもしれないから、1ヶ月くらい連絡を控えて1人にならせてもらってもいい?

わがままで本当にごめんなさい」


ストレートに伝えるパターン

「突然なんだけど、実は、あなたに対する気持ちがちょっとわからなくなってきちゃった。

恥ずかしいし情けないんだけど、蛙化現象っていうやつが起きてるかもしれない。

自分でいろいろ原因を探ったり、対処法を調べたりしたいから、1ヶ月くらい時間をもらってもいいですか?

こんな気持ちで連絡するのは失礼だから、1ヶ月くらい連絡も控えさせてもらえたら嬉しいです。

勝手なことを言って本当にごめんなさい」


信頼できる人に相談する

蛙化現象を起こしてしまった場合、信頼できる人に相談するといいでしょう。

恋愛経験が豊富な人や、いつも恋バナをしている相手ではなく、「信頼できる人」「相談できる人」「なにを言っても親身になってくれそうな人」という基準で相談相手を選びましょう。

親、きょうだい、親戚、友人、先輩、後輩、上司、部下、知人などだれでもかまいません。

信頼できる人に本心を打ち明けることで、自分の気持ちを整理できますし、話すだけで落ち着くということもあります。

また、信頼できる人であれば、あなたのことをよくわかってくれているはずですから、あなたにフィットしたアドバイスをもらえるでしょう。


蛙化現象への根本的な対処法


蛙化現象を起こしてしまったとき、まずは応急処置が大切です。

しかし、応急処置だけでは根本的な解決にはなりません。

ここでは、蛙化現象への根本的な対処法を解説します。試してみようと思えるものをぜひ試してみてくださいね!

セルフケアをする

セルフケアとは、自分で自分のケアをしてあげることです。

蛙化現象を起こしてしまう方の中は、心に深い傷を抱えていたり、過去のトラウマが原因で心に歪みをもってしまっている人が非常に多いです。

そのため、蛙化現象の解決には、心の傷を癒し、心の歪みを整えてあげることが大切です。

自分自身の本心をノートに書き綴ってみたり、関係なさそうなことでも心の傷や苦しみを吐き出してみたりしましょう。

また、カウンセリングなどへ行って専門家の力を借りることもオススメですよ。

心の傷や歪みを治してあげると、蛙化現象が少しずつ、しかし着実に解決していくことでしょう。


自分の気持ちを言葉にしてみる

蛙化現象を起こしてしまう方の中には、他人のために我慢したり、自分の本心を押し殺したりしてしまう心優しい方が多いです。

しかし、その優しさが自分自身の苦しみにつながってしまっているのかもしれません。

心当たりのある方は、自分の気持ちをノートに書いたり、独り言で言ったりしてみましょう。

始めは、蛙化現象や恋愛とまったく関係ないことからでもかまいません。

「あ、いま私、お肉が食べたいのに相手の顔色を見てお魚って言ったなあ」とか「あ、昨日私、もう帰りたかったのに三次会まで行ったなあ」など、自分が押し殺してしまった自分の本心にまずは自分で気がつくことが大切です。

自分の本心を大切にできるようになると、心の傷や歪みに気づき、蛙化現象も少しずつ解決していくはずです。


恋バナをする

友人や知人と恋バナをすると、自分の知らなかったさまざまな恋愛模様や価値観を知ることができます。

友人や知人との恋バナをとおして、もしかすると「私って理想が高かったのかも」「私、視野が狭いのかも」ということに気づけるかもしれません。

恋バナをすることで凝り固まった心と頭がほぐれ、蛙化現象も解決していく場合があります。


男性と交流する

恋愛経験が少なかったり、恋愛にトラウマがあったりする方は、男性と交流してみるのが効果的です。

始めから恋愛をする必要はなく、まずはただの知人としていろいろ話してみましょう。

男性の知人や友人と話す機会が増えると、「意外と男性って怖くないんだな」「元カレにはひどく傷つけられたけど、元カレみたいな人ばかりじゃないんだ」といったことに気づけます。

また、人は「知らないもの」「わからないもの」に強い恐怖を感じる傾向があります。男性と話して男性のことを知ることで、少しずつ、得体の知れない恐怖や不安が和らいでいくかも。

男性に対する拒否感や嫌悪感を和らげられれば、蛙化現象も軟化する可能性があります。



まとめ

蛙化現象は、非常にツラいものですよね。

蛙化現象を起こすと、自分も周囲の人もツラくなってしまいます。

蛙化現象に悩んでいる方は、まず自分自身の蛙化現象の原因をよく見極めてみましょう。

そして、原因に合った対処法を試していくことが大切です。

蛙化現象の解決は、一朝一夕では済まないかもしれません。しかし、かならず解決することができます。

焦らず少しずつ解決していきましょう!