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宗教団体信者の両親が原因で別れ。駆け落ちまで考えた辛い再会
かい🏄 男性
公開日|2022.10.18
更新日|2022.10.18
私と由美子は高校生の時に知り合い、いわゆるボーイフレンド、ガールフレンドという形で付き合いを続けていきました。
大学生になってもそれが続き、二人で旅行もしたりしていました。
由美子の家は会社経営をしていて、由美子の結婚には色々と条件が付けられて、私はそれをクリアするべく、よい大学に行き、良い成績をとっていました。
ただ私の両親がカルトではないですが、強烈な宗教団体の信者ではありました。
私自身は、信者ではなく、当然入信しておらず、無関係なので気にしていませんでしたが、由美子の両親はそのことを大変気にして、結局、二人は別れさせられてしまいました。
それまでに駆け落ちという事まで考えましたが、私たちがともに22歳の時でした。
その後、私は親の勧める女性と一緒になり、由美子は親の決める縁談で結婚したのでした。
それから7年が経ち、私の家では二人の子供が出来て、私は小学校のPTAの会長を務めていました。
2年目の新学期に、新しいPTAの役員が選出されて、顔合わせがありました。
驚きました、びっくりしたというのはこのことを言うのでしょう。
新しい役員の若い女性が二人いて、1人がなんと由美子だったのです。
彼女は一人娘が小学校に通うようになり、今回の役員に選ばれたということでした。
近くには高級住宅街がありそこに旦那さんと子供の三人で暮らしているとのことでした。
大変嬉しい再会に喜ばしい気持ちがありましたが、それぞれが社会でのそれぞれのポジションを持つようになってからの出会いでしたので、妙に気を使っている自分にあるとき気が付きました。
というのは、由美子の方から、私に距離を縮めるような動きがあり、違和感を少し感じたからです。
ラインをつないで、やりとりするようになり、その訳がだんだんとわかってきました。
由美子の結婚した相手は、由美子の家の商売上の取引先の関連の人でした。
それはそういうものかと過去に想像していましたが、ひどい男のようなので驚いたのでした。
金の管理がルーズなこと、外での顔と家での顔が全く異なるということ、そして一番私が気になったのは、彼が乱暴者で、由美子と子供をことあるごとに殴るということが日常茶飯事であるということでした。
そういう状況がリアルに私に入るようになり、それでいて何もできない私に自分でイライラしていました。
結婚まで決めていた相手と再会したのに、そのピンチに何も出来ないというのは大変苦しいことでした。
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