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塾の先生との恋の思い出
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
高校三年生の時、受験のために通い始めた塾の先生を好きになった話です。
その塾は個別指導で、1人の講師が3~4人の生徒を受け持って、順番に回ってそれぞれの課題を教えてくれるという物でした。
先生は現役の大学生で、年の差は4歳と近いこともあり、学校で関わる大人の先生よりも身近に感じられました。
指導を受けるうちに、知性があって落ち着きがあって、教え方もうまくて頼りになる、先生の大人の魅力にだんだん魅かれていきました。
とはいえ最初の頃は、先生にとっては高校生の私なんて子どもに見えるだろうし、生徒の一人としか見てもらえないだろうな…とあまり高望みしないよう自分に言い聞かせていました。
恋が過熱する決め手となったのは、いよいよ受験が迫ってきたころ、なかなか成績が伸びず、不安で悩んでいた私に、先生があるものをくれた事です。
それは、受験前日&当日の心構えを書いたプリントと、使用感のあるお守り。
プリントは、試験前にトイレに行っておこうとか、周りの人が賢い人ばかりに見えるかもしれないけど大丈夫などのアドバイスを、先生がパソコンで打ち込んでくれて印刷してくれたお手製のもの。
そしてお守りは、なんと先生が高校生時代、大学受験をするときにもらったお守りだったんです!
そんなオンリーワンのものを私にくれる特別感に、きゅんとなると同時に、「これは、もしかしたら頑張れば望みがあるかも!?」とすっかり舞い上がってしまいました。
肝心の受験とはいうと残念なことに不合格、一年浪人することになった私。浪人中は別の予備校に通うことになり、先生も県内の学校の教師になることが決まっていました。
このまま何もなかったことにしたくない私は、その先生にお手紙を書くことにしました。
内容は、先生のことが好きな気持ちは書かずに、これまでの感謝の気持ちと、これから頑張りますという事だけ。
本音は下心満載でしたが(笑)、そんな事には気づかず純粋な生徒からの手紙を先生はすごく喜んでくれました。
そしてなんと、1年後に合格したときにお祝いしてあげるからと言って、連絡先を交換してくれたんです!
浪人中も何か相談したいことがあったら連絡していいよと言ってくれました。
その後はというと、同じ予備校に通っていた人と付き合うことになったので、その先生と進展することはなかったという、何とも微妙なオチ…でもリアルはこんなものです。
先生はあの時私のことをどう思ってたんだろう…と時々思い出します。
それまで受け身だった私が勇気を出して行動した、忘れられない恋愛になりました。
引用元:note
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