キーワードで探す
それを先に言ってよ
疲労キティ
公開日|2022.04.28
更新日|2022.04.28
学生の頃、結婚式場で配膳人(料理を運ぶ人)のアルバイトをしていました。
その当時は、アルバイトのあとに数人で食事をして帰る習慣があり、その日も男子学生二人と私ともう一人の女子学生の合計四人で食事をして帰りました。
みんな大学が違ったので、サークルの話やどうしてアルバイトをしているか話しました。
私の向かいに座った男子学生は、無口ですがニコニコしながら話を聞いてくれ、最後には私の分も支払いをしてくれました。
他の二人は先に帰り、彼と二人での帰り道、おもむろに小さな袋を渡され、「こういうの好きかな?」と聞いてきました。
中身は美味しそうなクッキーが入っていて、貰ったんだけど、君にもあげるよとプレゼントしてくれました。
それから、彼のことが気になりいつの間にか好きになっていました。
後日わかったことですが、彼は医学部に在籍しており、近所の有名な病院の一人息子だったと聞きました。
彼は、その後すぐに海外に留学してしまい、連絡先も交換できずにお別れしたままです。
もっと読みたい!あなたにおすすめの記事はこちら
ログインをすると利用出来ます
コメントを書く