内面は二枚目な旦那

Pikarin

公開日｜2022.04.17

更新日｜2022.04.17

フィアンセを家に連れて行くと
母親と妹、「・・・」
母親達が黙ってしまったのは、家に連れて来たフィアンセが今まで付き合った男達とはタイプが全然違うから。
私が結婚をしたのはメガネを掛け華奢な体型、運動も苦手だが真面目に働くところに私は惹かれた。
ハネムーン先が決まると
母親、「治安が悪いらしいわよ」
私、「大丈夫よ、旦那がいるから」
すると、母親と妹は笑った、私も笑った。

ハネムーン先でレンタカーを借り旦那とドライブをしていると、ピストルを持った人に車を停止させられ、お金やアクセサリーなどを盗まれた。
私は恐怖でブルブル震えたのだが、華奢な体型の旦那は盗られたモノを取り返そうと、犯人を追い掛けた。
私、「行かないで！」
私の制止を無視し旦那が追い掛けると、旦那に向かってピストルが発射され、旦那は膝から崩れ落ちた。
私、「キャー！！」
周囲の人は誰も助けてくれない。

私は車を出て、道に倒れている旦那の元へ行こうとすると、私にもピストルが向けられ、バキューン。
命中したのか足が熱い。

旦那、「大丈夫か？」
私、「ごめんね」
旦那、「病院へ行こ」
私は気を失った。

暫くしてから目を覚ますと、病院のベッドの上。
私、「助かったの？」
旦那、「うん」
私、「貴方は大丈夫なの？」
旦那、「僕は大丈夫だよ」

私、「ピストルで打たれたでしょ？」
旦那、「何を言ってるの？」

私が病院に運ばれたのは、毒性のある虫に刺されたから。
襲撃されたのは、虫に刺されたことによる幻覚だった。

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