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国際恋愛の落とし穴
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
外国人との恋愛は、新しい世界を覗くようでワクワクする。
でも同時に、面倒くさいことがたくさんある。
言葉が通じない。文化や習慣が違う。
家族関係の付き合い方も違えば、恋愛への考え方も。
何より、根本的な常識さえも違う場合だってある。
・・・実は、国際恋愛や国際結婚において、深刻な問題の相談も何度か受けている。
今回は、国際恋愛で注意したい事項を、私が知っているサンプルと共に書いてみる。
外国人と恋愛する時に気を付けたいこと
恋なんて交通事故みたいなもので、いつ誰と落ちるか分からないから、そんな準備なんてできない!(私調べ)
・・・とは思うけれど、恋に落ちてしまう前に知ってさえいれば、万が一の危険から自分の身を守ることができる。
私は外国人との恋愛経験があったけれど、実はそういう状況になる前に、いろんな最悪のケースの話を知っていたので、会う前や恋に完全に落ちる前に危険を回避することもできた。
きっかけや実例サンプルを知るだけでも違うと思うので、ここで挙げてみる。
<きっかけのケース1>
英文メールなどで「仕事の話がある」という感じのコンタクトを送ってきて、だんだん「個人的に興味がある」という方向に持って行かれ、気が付くと恋愛の会話になっている。
<きっかけのケース2>
マッチングサイトなどで、社会的地位のある職業の人(医者・学者・パイロットなど)からのコンタクトがあった時にはちょっと注意。最近有名な「ロマンス詐欺」の可能性もある。
<きっかけのケース3>
早い段階から「好きだ」「愛してる」から始まって、「一緒に住みたい」「結婚したい」「会いに行っていいか?」という風に、どんどん距離を詰めてくる場合は、一度冷静になってよく考えてみてほしい。
更に、「君の所に行くために、お金を送ってほしい」「家族が大変だ」もしくは、「どうしよう・・・(助けてほしい)」と匂わせてきたら絶対的に要注意だ。
ちょっと怪しいな?と思ったら
知り合った段階で、まずは全てを「話半分」でとらえることも効果的だ。
なぜなら、まだよく知らないその相手は、自分と同じ常識や倫理観を持っているとは限らないのだ。
確実に怪しいな、と感じたら、何も考えずに遠ざかるべき。
いい男でも好みのタイプでも、たとえスペックがものすごく良くて逃したくなくても、もし第一印象で変だと感じたら、それはフェイクの可能性大。
お付き合いしている最中に、どことなく疑問に思う点があれば、自分でいろいろ調べてみるぐらいの用心深さでもいい。(私は日本人相手でも、調べていたけれど…苦笑)https://note.com/embed/notes/nf407a6c91124
そして、自分の個人情報(本名全部、生年月日、住所、勤務先、カード情報や貯金額…など)は当然だが最初から教えないこと。
外国人相手なら、最初はファーストネームだけでも大丈夫なので、しばらくは下の名前だけでお付き合いしたり、誕生日も最初の頃は〇月生まれとだけ話しておくとか、住所はぼんやりとだけ伝えるとか。
勤務先は、業種と職種程度で会社名は言わない、などでも個人のお付き合いでは本来そんなに関係ないはず。
あまりかまえ過ぎても、今度はこっちが怪しくなるかもしれないが、正直本当に相手のことを知りたいなら、住所や会社名よりも、好きな食べ物とか好きな本とかの方が気になるはず。
相手があなたの個人情報(例えば貯蓄額とか所有のカードの種類とか)を聞こうとしているなと感じた場合は、逆に相手に同じことを聞いてみるのも、牽制といいチェックになる。
その人の人間性を文字だけで見極めるのは難しいが、メールの往復でしっかりと話せていれば「何となく」見ることは可能だ。
あまりにも自分にピッタリきすぎる場合は、向こうが合わせすぎている?(自分を信じさせるために?)と疑ってもいい。
そんな時には、心の底を話すような真剣な内容をぶつけてみるのもいい。
相手も真剣に自分の意見で答えてくるようなら、普通の候補者として考えてもいいかもしれない。逆に上辺的な返答やごまかすようなら、詐欺の可能性もアリと考えてもいいかも。
なぜ用心すべきなのか?
「折角の貴重な恋愛を楽しむのに、なぜこんなに疑うことを考えなければないの?」
・・・実は、国際恋愛で問題を抱えている人は本当に多いのだ。
偶然にも、私は以下のような実際のケースの相談を何度も受けてきた。
<サンプル1>
留学先(フィリピン)で知り合い、恋愛関係になり「いつか結婚しよう」と、日本と彼の国との遠距離恋愛を続けた。が、「妹の学費が足りなくて」「叔母が不治の病に」「友人の借金を肩代わりしてしまった」などの相談をされてついつい送金。「必ず返す」と言われていたが、偶然見つけたSNSで、彼氏が現地の別の女性と豪遊している写真を発見。問いだすとアカウントを消したが、その後も何度も素知らぬふりでお金を無心され続けている。
<サンプル2>
ネットでお金持ちのトレーダーと恋愛関係になり、彼の国(カナダ)で結婚準備するために渡航。彼の家に行くと、どうも高給取りではないことが判明。更に最初の一か月間に何かとお金を払わされて、持っていった貯金が無くなると、彼の態度が一変し「君とは結婚できない」と言われ家から追い出され、異国で路頭に迷う羽目に。
<サンプル3>
数年の遠距離恋愛を成就して結婚、夫の国(スペイン)で生活を始める。子供も生まれて幸せだったが、突然夫が失業。結婚前は「専業主婦で大丈夫」ということだったが、人が変わったような夫から毎日、お前も働け!と圧力を受け続けることに。日本のように簡単に離婚も出来ず、子供もいるので、ハーグ条約の関係で子供を連れて単身で日本に戻ることもできない。
<サンプル4>
彼と婚約して、彼の国(アメリカ)に移住。結婚の準備を進めようとしていたが、移住後はなかなか彼が協力的ではない。不審に思って調べてみると、彼が複数の日本人女性とやり取りをしていて、結論としてはその彼が「日本人女性専門の結婚&恋愛詐欺師」だということが分かった。
<サンプル5>
SNSで知り合い、すぐ「好きだ」と言われ続けた。自分の英語がうまくなく簡単な会話しかできないうちに、彼からネット越しに家族を紹介され、日本に行って仕事をするから結婚しよう、と言われた。彼が日本に来てすぐに結婚。ただ、日本語が話せない彼の仕事が見つからず、5年間ニート。子供も生まれたが、彼女が働いて養っている。仕事のことを彼に聞くとパニックになるので、離婚の話も進められない。最近、彼のゲーム課金の借金も発覚。
<サンプル・番外編>
近所のレストランで働く彼女(タイ人)と2年ほど交際して、真剣に結婚を考えた。彼女が家族のイベントで帰国した時に、サプライズでプロポーズしようとタイの彼女の家に向かったら、なんとそこには夫と子供が。
国際恋愛に限らず、注意は必要
番外編までの6つのサンプルを挙げたが、実はまだまだある。。。
軽い愚痴程度は、誰かに話すことですっきりしたりで解消はできるが、実際に子供やお金が関わってきたりすると、深刻度は増す。
母国語でもない異国に移住していたり、周囲に頼れる味方もいなかったり、更に経済的に難しい状況なら、既に他人に相談している場合ではない。
私は相談を受けて何らかのアドバイスはできるが、解決するのは本人だ。
私が相談された人たちは皆、
「まさか、自分がこんな風になるとは思わなかった。。。」
「もっと早い段階で、気づけばよかった。」
「どうやって判断すればいいか分からなかった。」
と、今更ながら後悔していたりする。それは聞いていて辛いものだ。
その恋の喜びを一緒に喜んだ友人なら尚更だ。
私もすごく分かるのだが、既に恋に落ちてからでは、恋心が邪魔をして彼を疑えないのだ。無理してでも、信じたいのが当然だ。
だから、恋に落ちる前に「こんなことがあるんだ」と言うサンプルを知っておくだけでも、何か起こった時に参照できるので役立つと思う。
次は、予定外の結婚をした私の「結婚生活」について、少しだけ書いてみたいと思う。
※サンプルの後日談※
その後のいきさつも、参考までに残しておく。
<サンプル1>は、学生時代の友人のケースだった。同窓会で集まった際に相談されたが、その場にいた全員で「逃げろ、引っ越せ、連絡を断て」と勧めたが、後日私に再度、個人的に相談がきた時「やっぱり好きなの…」と、またお金を送っていた。。。(本人が決意するまで無理なんだろうな。)
<サンプル2>は、実は私にコンタクトをよこしていた男性の、相手の女性から連絡が来て知った。彼のPCから私のメルアドを知り「彼の彼女は私です!」と送ってきた。その男性はあまりに積極的すぎるので私は距離を置いていたのだが、その旨を伝えた2週間後ぐらいに「どうしよう…」とこの相談をされた。「知らない私に相談するより、早く親に連絡を」と伝えた。
<サンプル3>は、海外在住日本人が集うサイトで知り合った人から個人的に相談を受けた。「可能なら、結婚する前に戻りたい…」と泣かれたが、とりあえず、できそうな手段をいくつか提案。今は何とか細々と働きながら、将来のために、離婚のための弁護士をこっそりと探しているらしい。
<サンプル4>は、元同僚からの相談。相手を調べる方法を相談され、こんなのは?と提案したのがビンゴ!で感謝された。「マジで、結婚前に分かってほんとに良かった」ということですぐ帰国。いろいろ払った分は勉強料、と潔く諦め、今は日本で結婚して幸せになっている。
<サンプル5>は、私が国際結婚している、ということだけで友人経由で直接は知らない人から突然相談された。どう答えていいかもわからず「とにかくお体をお大事に...」としか言えなかった。
<番外編>は、私のアメリカの友人(男性)だ。タイから泣きながら国際電話がかかった時には驚いた。幸い、半年ぐらいショックだったようだが、その後、結婚して幸せに暮らしている。「あの経験で、人を見る目が養われたおかげで、本当にいい人と出会えた!」と言っている。ちなみに、今の奥さんも懲りずにタイ人女性。(笑)
※すべて実話だが、身バレを防ぐためにボカシ有り。
その他にも、よくある例として「自称パイロットに半年間振り回された話(デートするする詐欺?)」、「自称アフリカで働く医師の危機を助けたい話(お金の無心)」、「自称ロシア富豪の御曹司から香港で会おうと誘われる話(多分、人身売買?)」なども、相談を受けたことがある。
今国際恋愛をしている人、これから国際恋愛を考えている人の、何かの参考になることを。
騙されたりして辛い思いをする人が少しでも減ることを心から願って。
引用元:note
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