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知らぬ間に自閉症の世界に導かれて
kio 女性
公開日|2023.07.14
更新日|2023.07.14
主人とお見合いをして、デートも数えるほどで結婚を決めました。
結婚生活の中で、何か主人に違和感を感じました。
私に対して接する態度が素っ気ない、共感してもらえない、私に興味がない、感情表現が足りない等…人間ではなくてロボットと生活しているようでした。
結婚してすぐに妊娠しましたが、妊娠報告をしてもそれ程喜ぶ様子もありませんでした。
出産後、私に対して「大変だったね。」「お疲れ様。」「ありがとう」などの感謝や労いの言葉も一つももらえませんでした。
もちろん子育ても協力してもらえず、私一人でやっていました。
子供が1歳半頃から、今度は子供に対して何か違和感を覚えました。
一人遊びが好き、同年齢の子が近づくと泣き叫ぶ、親に対して関心を示さない、等。
「何かおかしい」と不安になり、市の子育て相談に何回か相談しましたが、経過観察。
しかし、感覚過敏(音に異常に敏感、落ち葉を怖がる、茶色の色の椅子に座れない、木目が怖い等)や、激しいこだわり(同じ道を辿らないと駄目、右足から歩きはじめないと駄目など、それをしないとパニックとなる)が日を追う事にどんどん酷くなり、外出も困難となりどうしようもなくなって、小児精神科受診しました。
結果は高機能自閉症との診断。
やはりそうだったかと思うと同時に大ショックを受けて将来の不安と絶望的な気持ちになりました。
主人に報告しても案の定、「そうか。」との一言だけで、ショックも受けた様子もなく、特に子育てに協力してくれる事もありませんでした。
子供の状態がますます悪化してきて、主人も流石に自分自身の生活にも影響が出てきたので、私は今がチャンスとばかりに、主人自身の幼児期の話しを聞きだした所、「自分も保育園の時、様子がおかしくて知能検査をした事がある」との告白を受けました。
そこで主人も高機能自閉症だという事が判明しました。
主人自身も認めました。
やっと旦那への違和感の理由が発達障害だったという事がわかりました。
私は、意図せず、高機能自閉症の旦那と子供を持つ事となり、我ながら苦労の多い人生だと感じています。
子供は現在成人になりましたが、なかなか精神的に安定せず、無職です。
旦那は定年退職となり、子供の面倒も少しはみてくれるようにはなりましたが、私に対する態度は根本的に治す事ができず相変わらずです。
今後も前途多難で将来どのようになるのか不安な日々を過ごしています。
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