友達以上恋人未満の関係で、地球の裏側へ。

僕は、地方に住む30代の会社員です。現在は、妻と2人暮らしで結婚1年目です。

コロナ禍なので、まだ新婚旅行はしていませんが、外国に行きたいと考えております。

ここで、思い出すのが約10年前の話です。

僕は、当時職場の同期(女性です。)と「友達以上恋人未満」の関係にありました。
同期は全て10名いますが、最初は部署も異なるので、顔見知り程度の仲でした。それが、同期会を定期的に開催するようになり、僕はよく車で彼女を送り迎いしておりました。彼女は、とてもフレドンリー女の子でした。車の中では、職場の愚痴を言ったり、互いの学生時代の思い出などを話しました。

このような関係が3年くらい続いたころのことです。僕が、職場の偉い人(社内のNo.2)に目をつけられ、いわれのない罪で処分を受けました(始末書を書かされました)。凄いショックを受け、自暴自棄になりました。そんな時に彼女は話を聴き、僕を慰めてくれました。

気分転換を込めてか、ある一つの提案をしてくれました。

「何だったら、この夏ペルーに行ってみない？」

僕は口がポカンと開きました。付き合っていないのに、一緒に海外旅行！？
まだ、二人でデートもしたことがないのに。
僕は、その場では冗談半分に「いいよ。行こう、地球の裏側へ。」と言いました。
すぐに、親友S(男性です)にこんな事があるか相談しました。
Sは「冗談に決まっている。お前を慰めてのことだ。」と言いました。
しかし、彼女はまじめらしく、ペルー旅行の話は進んでいきました。
旅行代金は支払い、旅行に必要な物の買い出しも二人で行いました。
気分を盛り上げるため、旅行直前にはスペイン料理屋に行きました。
ペルーはスペインの植民地だったため、スペイン料理が多いためです。
そこで、僕は勇気を振り絞って彼女に聞きました。

「何で一緒にペルーに旅行するの？」
そうしたら、彼女は答えました。
「あなたが、一緒にいて一番落ち着く人だから。」

この後、話が盛り上がり、次はスペインへ行こうと話しました。

そこから、ペルー旅行は始まりました。行程は10日間です。
ツアー旅行の形式で、年配の参加者が多く、若いグループは僕たちを含め四人くらいでした。あと、僕は彼女とホテルは別々の部屋です。

先に、この彼女とどうなったかお話しします。
結果は、「今も仲の良い同期」です。

僕は、この旅行の最後に告白しましたが、「付き合えない。」と振られました。

この旅行期間中、彼女は僕と距離をとったり、必要以上に密着してきました。
行きの新幹線の席は別でしたし、一緒に歩くのも避けました。
旅行初期に、二人でショッピングした際は、肩にもたれかかったり、抱きついてきました。
こんな微妙な関係が続いていく中で、男性添乗員が「告白しな、頑張れ。」と応援してくれました。だって、変ですもんね。地球の裏側に二人で来て、付き合ってないのは。
そんなこんなで僕も次第に焦り、彼女に対しいつも以上にアプローチしました。
しかし、アプローチするほど彼女との距離は出来ました。

極めつけは、マチュピチュツアーのときです。
僕は、二人で遺跡を回りたかったのに、彼女は、ツアーで知り合った70代の男性とどんどん先に行ってしまいました。

そこで、僕はダメ元で彼女に告白しました。結果は先程述べたとおりです。

今も彼女の真意は不明のままです。
一点学んだことは、友達以上恋人未満の関係で異性とは海外旅行しないことです。
費用(ペルー旅行の場合、約50万円)ばっかりかかってきますから。