結婚を考える時に、普通であれば「一番好きな人」と結ばれたいと考えるはずです。
しかし世間でよく言われているのが、「結婚は一番好きな人とではなく、二番目に好きな人とする方がいい」という通説です。
もちろん、一番目に好きな人と二番目に好きな人の両方を天秤にかけて、どちらと結婚するかを決められるというのはかなり贅沢な状況とも言えますが、それが本当かどうか気になるのではないでしょうか。

目次

一番好きな人と結婚するのがダメと言われる理由


では、この二番目に好きな人と結婚した方がいい、といわれる理由にはどのような理由があるのかについて見ていきましょう。

思いが強すぎると失望することもある

一番好きな人というのは、言い換えれば自分の思いが一番強い相手ということになります。
しかし、そんな思いの強い人と結婚してしまうと、それ故にいろいろな問題が出てくる可能性があります。
例えば思いが強ければ、それだけ結婚後の生活にも大きく期待してしまうことでしょう。
しかし現実的には結婚するとそれ以前の関係性や、あるいは自分に対する扱いというものが変わってきてしまいがちです。
そうなると期待が大きすぎる分だけ、そのギャップに失望してしまうことがあるかも知れません。

一時的な思い込みの可能性も高い

「この人が自分の一番好きな人で、運命の人だ!」という相手がいる方でも、少し時間がたったり、自分自身の考え方や環境が変わったりすると、その思いが一時的なものだったと気づくことがあります。
もし焦って一番好きと思っていた人と結婚しても、時間や環境によってそれが「勘違いだった」と気づいてしまうこともあります。

一方的に好きになっているだけでは良い婚姻関係になれない

たとえ自分が一番好きな人と思っていて結婚したとしても、必ずしも相手にとって同じであるとは限りません。
押しの一手で結婚してみたものの、相手がそこまであなたのことを思っていなかったとしたら、どうでしょう?
ひょっとしてあなたはさほど大切にされず、場合によっては違う相手と浮気をしてしまうかも知れません。

現実的に物事を考えられない

一番好きな人と結婚したい!と思い込んでしまうというのは、理屈ではなく感情的な欲求と言えます。
結婚というのはその後の人生を共に暮らす相手を選ぶわけですから、単に感情的な欲求だけでうまくいくものではありません
例えばまったく生活力のない相手だったり、家庭を大事にしない相手だったとしても、一番好きと思い込むとそんな現実から目をそらして結婚してしまうこともあるでしょう。
そうなると、その後の結婚生活というのは、「茨の道」になるかも知れません。

相手が自分の思いを知っていると利用されることも

もし相手が自分のことを一番好きと思っているから、と知っていると、それを利用されてしまうというリスクもあります。
そうなると、対等な立場での結婚や、その後の生活ができなくなる可能性もあるため注意しなければなりません。

二番目に好きな人と結婚した方がいいと言われる理由


一番好きな人と結婚することの危険性について説明してきましたが、ではなぜ二番目がいい、ということになるのでしょうか。
続いて、二番目に好きな人と結婚するべきと言われている、二番目の人のメリットについて見ていきましょう。

冷静に相手のことを見極められる余裕がある

一番好きな人に対しては主に感情が先走って、理性的にものを見ることができなくなってしまいます。
その点二番目に好きな人に対してはそこまで感情的な見方をせず、冷静に相手のことを見極めることができるはずです。
その人と結婚したら自分たちがどのようなライフスタイルを送るのか、本当にその人は自分のことを大切にしてくれるのかなど、客観的に分析してから結婚ということになれば、大きな失敗はしにくくなるはずです、

感情的でなく理性的に結婚関係を検討できる

感情的な度合いが大きくなる一番好きな人との結婚は、過剰な期待を持ってしまいがちですが、二番目に好きな人との結婚なら、感情的に抑えきれないような期待はないはずです。
そうであるなら仮に結婚して、思ったのと違うという裏切られた気分になることは少ないでしょうし、ある程度想定通りの落ち着いた結婚生活が送れる可能性が高くなります。

一番と二番目のどちらの相手と結婚するべきか


ということで、一番好きな人ではなくて二番目に好きな人と結婚するべき、という通説についてチェックしてきましたが、実際はどうなのでしょうか。
ここまで見てきた内容を改めて考えながら、その結論について見ていきましょう。

理想は一番好きな人だけど

根本的には、一番好きな人と結婚するというのが理想ということは間違いないはずです。
一番好きな人とこれからの人生、ずっと一緒に暮らしていくという姿をイメージすれば、どんな人でもときめいてしまうはずです。
もしその一番好きな人への思いが強ければ強いほど、ずっと一緒に生きていきたいと願う気持ちは強くなるはずですし、想像するだけでワクワクするはずです。
もしそうではなくて二番目に好きな人と結婚するイメージを持っても、おそらくそこまで気分は高まらないはずです。
そう考えればやはり、一番好きな人と結婚するというのが、最も理想的と考えるのが当然といえば当然です。

結婚について真面目に考えてみる

しかし実際には、一番好きな相手のことだからこそ、冷静に見れていない可能性があるのです。
感情的に好きという状態になっていると、「あばたもえくぼ」という言葉があるとおり、欠点さえ長所に見えてしまっているかも知れません。
もしその相手と結婚したらどうなるのかを、乙女的な視線だけでなく、冷静によく考えてみなければなりません。
そのためには、結婚とその後の生活についても、しっかりと考えを巡らす必要があります。
同じ場所で同じ時間を過ごし暮らしていくことと、それに必要なパートナーの理想像をしっかり考え、それが一番好きな人なのか、それとも二番目の人なのかを見極めない限り、性急な行動は避けた方が無難です。

一時的な思い込みでないかを確認する

さらに「好き」という気持ちというのは、必ずしも永遠に続くものとも限りません。
特に熱く燃え上がった想いというのは、逆に一瞬で冷えてしまうこともあるのです。
まずはその「好き」という気持ちが一時的な思い込みではないか、よく自分の心に聞いてみてください。
ただ現実的に、そこまで好きという気持ちが強い時に、それが本当かどうかを自分で判断するのは難しいかも知れません。
だからこそ、好きという気持ちが強すぎるかも知れないと思うのなら、結婚を急がずに、少し時間をかけてゆっくりと進めてみても良いのではないでしょうか。

まとめ

結婚を考える時に、普通であれば「一番好きな人」と結ばれたいと考えるはずです。
しかし世間でよく言われているのが、「結婚は一番好きな人とではなく、二番目に好きな人とする方がいい」という通説です。
もちろん、一番目に好きな人と二番目に好きな人の両方を天秤にかけて、どちらと結婚するかを決められるというのはかなり贅沢な状況とも言えますが、それが本当かどうか気になるのではないでしょうか。