中学3年生から続いた私の初めての彼氏との思い出

私に初めて彼氏ができたのは、中学３年生の9月のことだった。

思えば、付き合った時から狂っていたのかもしれない。

彼とは塾で出会い、徐々に仲が良くなっていった。

ある日、メールで付き合ってほしいと伝えられた私は、嬉しくて、直ぐに良いよと返事をした。

初めて彼氏ができたことにうかれている私は友達にも報告した。

しかし数日後、彼の友人の彼女からショッキングな話を告げられる。私と付き合ったのは罰ゲーム。

本当に好きなのは他の女の子だったが、その子にも私と付き合う前に告白し振られていた、と。

とても悲しくて頭を殴られた衝撃と、開かれていたことへの恥ずかしさで泣いてしまった。

急いで彼を問い詰めると、他に好きな女の子がいたのは本当で、振られたのも本当。

確かに、賭け事で負けて私に告白したのも本当だとはっきり告げられ私はまた泣いてしまう。

だけど、私のことを好きなのも本当できっかけはどうあれ付き合いたかったと言われ、私は安心してしまった。

私も彼のことが好きだったから別れたくはなかったし、好きならば問題ないと思ってしまった。

その後は毎日メールし、学校が終わると一緒に下校した。

卒業が近づくと、初体験を済ませる子達がちらほらと出てきた。

私も興味はあったが、こんなにも速く初めてを経験しても良いのか迷っていた。

この頃から、彼の家に招かれることが増え、初めてキスをしたり、体を触られたりすることが増えた。

彼はしたがっていたが、私は勇気が出ずやんわりと断っていたある日、彼がこう言った。

〜はもうしたらしいよ。彼が好きだった女の子と彼の親友の話をされなぜか焦った私は初体験をすることを了承してしまった。

彼にとっては初体験はステータス、きっと私でなくてもよかったのだろう。

その事に何となく気づいていたからこそ、彼のことを繋ぎ止めたかったのだ。

初めてはとても痛かったが、彼のことは好きだったから幸せだった。

その後も私たちの関係は、５年ほど続いた。

証拠は掴めなかったが、何度も浮気され、連絡が疎遠になり、浮気相手に飽きると私に連絡をすると言う変なサイクルができていた。

交際期間が長くなり変な情もあった私は、なかなか別れを切り出せなかった。

そんなある日、久しぶりに彼の家に行き久しぶりに肌を重ね合う。違和感を感じた。

いつもの彼ならしてこない指示をされ、その様にした。

なんで？今までした事ないのに何でこれがいいと自信満々に言えるのだろう。

自宅に帰り友にも相談し、その夜のうちに私は彼に別れを告げた。
彼は私に別れを告げられるとは思っていなかったのか、必死にわかれたくないと言ってきた。

1時間あまり電話でやりとりをしほぼ一方的に電話を切り、連絡先も削除した。

それから1年後に彼の友人と話した際に、彼には何人もの浮気相手がいたと告げられた。

口止めされていたし、私が彼に依存していることを知っていた友人は、知らせることができなかったと謝った。

やっぱりなと言う感情と、どこか期待していた自分がいたのだろう、もう吹っ切れたはずなのにちくりと胸が痛んだ。

これが私が経験した、過去1辛かった恋愛だった。