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消防士の彼と同窓会で再開して交際した話。
uvu
公開日|2022.11.11
更新日|2022.11.11
小・中同級生だった彼と同窓会で再会して交際するようになりました。
彼は小学生の頃からの夢だった消防士になっていました。
私は当時、出張も多い営業職に就いていました。
交際が始まった時は比較的近くに住んでいたので、お互い限られた時間の中でも会うことができていました。
交際して一年足らずで東日本大震災が起きました。
彼は自ら希望して現地で長期の災害救援隊のメンバーとして働くことになりました。
私も心から応援しましたが、正直不安でもありました。
いつ帰ってくるか分からない、被災地での任務、そう簡単に行き来して合うこともできない、私も仕事が忙しくて、例え会えるってなっても東北まで遠いし、そう簡単に会いに行けない。など、考えただけで心細く、とても悲しくなったのを今でも鮮明に覚えています。
彼の出発の日、慣れないお弁当を作って駅まで見送りに行きました。
彼もこれからの任務に不安だったと思います。
ほとんど会話もなく、ただただ私を力強くぎゅっと抱きしめていました。
こういう時、以外と涙もあまり出ないんだなと不思議な感覚になりました。
彼が現地に入った最初の数ヶ月は、怒涛の任務だったようで、ラインをしても全然既読にならず、数日経って短い返事がくるだけでした。
私も、彼のその様子を察してあまりラインをしなくなりました。
次に会えたのは彼が移動してから5ヶ月後でした。
東京に出張だった私が、彼の任務地にまで足を運んだのです。
真っ黒に日焼けして、さらに引き締まった体の彼を見た時、その姿がとても眩しくてかっこよかったのが今でも忘れられません。
それから、彼とは残念ながら別れる事になりましたが、私にとっては今でも、そしてこれからも一番の恋愛になると思います。
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