魂の片割れ

みるくいちご🥛

公開日｜2024.02.24

更新日｜2024.02.24

3年半付き合った彼氏さんと同棲し、５年で別れました。大学生のときに出会い、友人関係だった月日も長かったので、それも含めれば総じて７年くらいは関係していたと思います。

互いに大学受験を失敗して滑り止めとして入学した学校で、周囲は全員あほのように見えてしまい、二人とも鬱々とした気持ちを持っていました。暗い気持ちを互いに支え合い、関係が成立していましたが、二人で話している間は、慰め合うほかにも、楽しいことをたくさん経験しました。USJに行ったり、海外旅行も２人で２回行ったことがあります。

同棲してから別れることになった原因の一つ目は、曖昧な理由ですが、生活の細かい点が漠然と合致しなかったことです。今思えば二人とも若かったこともありますが、彼は、一人暮らしの経験が長く、神経質ともいえるような自分の衛生観念に妥協ができませんでした。

たとえば、一方で、わたしは実家暮らしが長く、衛生観念は杜撰なほう。霧吹きの水は汚いから毎日変えてくれという彼に、「あなたが使っていない、わたしだけが使うものまで指示してくるのはやめてほしい。どうしても気になるならあなたが毎日入れ替えて」と喧嘩をしたことがあります。

二つ目の原因は、一度喧嘩をすると、彼が２週間ほど口をまったく聞いてくれなくなることでした。同じ家に住んでいて、これは結構ダメージを受けました。
そんな些細なことから頻繁に喧嘩をするようになり、日常が苦痛になり、最後は、私から土下座して「別れてください」とお願いしました。今までの楽しかった思い出が走馬灯のように脳内を過ぎり、号泣しながら、でもこれ以上苦しいのは耐えられなくて、受けてもらいました。そこから一年くらいは、ふとしたときに走馬灯が現れ、発作的に泣き出してしまいそうになる日々を過ごしました。

今思い出しても、あれほど私に魂が似ていた人は、地球上で彼だけだと思っています。一緒に住めないだけで、私は彼のことを人間的にまだ好きです。もう２度と会うこともないと思うと、悲しくなります。これを書きながら、今も彼が地球上のどこかで元気に過ごしていることを祈っています。

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