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二兎追うものは一兎をも得ずの恋
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
あれは、運命のいたずらだったのでしょうか。恋愛の神様からの試練だったでしょうか。
私事で恐縮ですが、中学3年生の頃に体験した、強烈な恋愛と失恋体験をお話します。中学3年生といえば、多感な年ごろです。そしてきっと男子よりも、女子のほうが恋愛には興味を持つ人が多いのではないでしょうか。当時の僕は、来春に迫っている高校受験の受験勉強に必死で、恋をする暇もないような状態でした。
でも、出会いに偶然などはありません。
彼女(「Sさん」とします)との出会いもその頃でした。彼女は3年生になって初めて同じクラスになった人でしたが、テニス部に在籍していて、絵に描いたような美人でした。古めかしい表現かもしれませんが、「健康的な小麦色の肌」をしていた少女で、僕は思わず彼女の一挙手一投足に、どきどきする毎日を送ることになってしまいました。
ある日のこと。
いつものように、学校から帰ってあわただしく塾についたとき、僕のほうに不思議な視線を感じました。明らかに、僕のことを思っている目をした少女がいました。彼女は「Nさん」といいました。
それから数日たったある日の放課後、僕はSさんに自分の思いを抑え込むことができず、ついに「告白めいたこと」をしてしまいます。意外にもSさんは即OKをくれました。
そこから、僕とSさんは付き合うことになりました。しかし、彼女は典型的な部活少女で、3年生の引退寸前までテニスに青春をささげる快活な性格だったのに対し、僕はさながら「がり勉君」で、次第にその温度差に悩むようになりました。
そんな折、塾で一緒のNさんから、猛烈なアピールを受けることになります。しかしNさんは、アピールはしながら、決して自分からは「その気」を出さない、今思えば「魔性の女」だったのです・・・。
NさんはSさんとは違い、秀才タイプで、ガリ勉タイプの僕には、とても尊敬できる対象として、いつしか心を奪われてしまいました。
Sさんと付き合っているけど、Nさんのことが頭から離れない・・・そんな僕は苦悩し、受験を控えたクリスマスの前、Sさんに一方的な「別れ」を告げてしまいます。
結果、僕は受験には合格しましたが、Sさんとは離れ離れになりました。
Nさんですが、実は僕のことはただの遊びであり、別の受験生とつきあっていることが判明しました。
ここから得た教訓ですが、「男の子」であれば、恋において受け身はダメだということです。
自分から人を好きになること‐そしてその突き動かされた力を信じること。その結果、自分の気持ちを受け止めてくれた女性がいれば、その人のことを全力で愛すること。
このことはいかに現代が草食系男子ばかりの世の中になっているといっても、変わらない真実だと思います。
「二兎追うものは一兎をも得ず」。恋愛においてもこの公式は変わりません。
引用元:恋よ恋
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