キーワードで探す
恋愛下手の恋
Shieco
公開日|2022.12.08
更新日|2022.12.08
人生において愛が一番大事だとか恋バナで何時間もすごせたり、少女漫画やトレンディードラマに夢中になっている子はたくさんいるし、自分もそうだと思っていた。
でも子供のころから友達もほとんどできなかった人間に恋愛のチャンスはやはりなく、もう勉強を頑張るしかないと必死に生きてきたが就職氷河期でつまづき、なんとかすべりこんだ職場では営業という一番苦手な仕事を何年もしなければならなかった。
それでも真面目なもんだから営業成績がかんばしくなくても毎日営業先へ行っていたらなにか同情でもしてくれたのかお客様から「今度若い子たち紹介するから食事でも行こうよ」と声をかけてくれた。
相変わらず余裕はなく乗り気ではなかったがいつもよくしてくれるお客様だから職場の後輩たちを誘って行ってみた。
向こうはとても積極的に後輩たちにアタックしているがやはり自分には声がかからない。
その食事の席はとても雰囲気がいいものだったから少しすがすがしい気持ちで帰った。
すると翌日一番おとなしかった印象の男性から電話がかかってきて「なんか別の2人はまた食事に行くみたいだよ、よかったら僕たちもいかない?」と誘ってくれてそれがあまりにも慣れていないのかたどたどしかったのでオーケーした。
すると待ち合わせ場所には一人だけ、その後も自然な流れで会うようになり幸せな時間をすごしていた。
入社して数年たち営業先の方から仕事を紹介してもらう機会に恵まれ転職したら仕事がとてもおもしろく毎日充実していた。
自分が充実していればしているほど彼は仕事が嫌になっていき、突然職場鬱になったと仕事を辞めてしまった。
連絡も取れなくなりあっけなく終わってしまった。
勉強や仕事をがんばってきたことも間違っていたと思い、からっぽだ。
もっと読みたい!あなたにおすすめの記事はこちら
ログインをすると利用出来ます
コメントを書く