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縁もゆかりもない県で再開
らにぃ✌️ 男性
公開日｜2023.05.01
更新日｜2023.05.01
高校時代に片思いをしていましたが、結局何のアプローチをすることも無く、あっけなく切ない片思いは終焉を迎えることになりました。
その後、故郷を離れ、県外の大学に進学したため、その子と何かコンタクトを取れるようなチャンスも完全に断たれました。
というか、この片思いは、親しい友人にも話したことがなく、自分の胸の内にだけ留めていたこともあって、何か大きな発展をする可能性はゼロに近かったんですよね。
もしも友人に話をして、いろいろとコネクションを増やしていたら、合コンとか、飲み会とかで、何かしら発展はあったかもしれませんが・・。
とまあ、こんな感じで、大学生になり、そして大学を卒業し、社会人となり・・、といった具合に、その子のことは、次第に忘れていきました。
ちなみに、成人式にも参加しましたが、地元の成人式は、いくつかの地域が集まって行われるかなり大規模なもので、その子のことを見つけることはできませんでしたし、仮に見つけたとしても、何か行動に移せることも無かったに違いありません。
そんなある日、26歳の時です。
転勤で、縁もゆかりもない県にやって来た私。
知り合いも全くおらず、軽いホームシックにさいなまれる中、何気に入ったカフェ。
そこで、まさかのあの子がウェイターとして働いていたのです。
最初は、ただ似ているだけなのかなと思っていましたが、店長らしき人が、その子の名前を呼んだとき、確信しました。
苗字が一緒で、容姿も似ている・・。
絶対にそうだと、思い切って声をかけてみると、やっぱりそうでした。
こんなナンパまがいの事、普段の自分なら絶対にできませんが、この時はなぜか勇気が湧いてきたんですよね。
縁もゆかりもない県で、同じ高校に通っていた二人が再開したこともあって、お互いテンションが上がり、あれよあれよという間に付き合う運びとなりました。
大げさでもなんでもなく、人生で一番感動した日として、今でも強烈に心に残っています。
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