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幸せな痛み
トトトのヘタ 女性
公開日|2023.06.24
更新日|2023.06.24
私は子どもが苦手で、産むまでは自分がちゃんと育てられるのか、虐待やネグレクトをしてしまわないかと不安で不安で仕方ありませんでした。
産まれた直後は自分の子にも人見知りが出てしまうほど挙動不審な態度で過ごしましたが、数日後には産後ハイもあって理想的なお母さん風のキャラが出来上がり、可愛い我が子との生活が始まるとそれはもう毎日が天国のような日々でした。
泣いても可愛いし、オムツ漏れをしても可愛い、夜泣きしても可愛い、幸い良く寝る子だったので可愛い可愛いとずっと抱っこして、後頭部をハゲさせまいと至近距離で見つめていた結果、首を痛めてコルセットを巻く羽目に。
そんな人を見たことも聞いたこともなかったので、さすがに抱っこしすぎたかな、と反省しました。
もちろんこんなに楽しく育児ができたのは、両親の手厚いケアと夫の助けがあったからで、夫が帰ってきて目にしたのは赤子と私が一緒に泣いている場面だったりと、それなりに地獄のような時間を過ごすこともありました。
けれども基本は楽しく怒らない育児をモットーにしていたので、育ってからどんなにいたずらや失敗をしても「命に関わらなければ大丈夫」とおおらかに過ごせました。
その後2人目を妊娠した時は1人目の反省も踏まえ、絶対に抱っこしすぎて首を痛めたりしないぞと心に誓っていましたが、なんと2人目は全然抱っこさせてくれない子でした。
ある程度満足したら体を仰け反らせて降ろせと合図するのです。
戸惑いながらベッドに置くと満足そうにスヤスヤと寝るので、背中スイッチがない子もいるのか、と呆然と見下ろし抱っこしたくてウズウズする日々を過ごしました。
そんな態度に油断した私は、抱っこして良い時を見計らって結局ずっと抱っこしてしまい、またコルセットを巻く羽目になったのです。
育児中は顎の下でジャンプされたり顔をイタズラされたり、寝相が悪くて蹴られたりレゴを踏んづけたりと痛いことはたくさんありますが、期間限定の幸せな痛みだったな、としみじみと思い出します。
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