少しずつ冷めていく愛の形に傷つく

飛ぶトリ男性

公開日｜2024.02.19

更新日｜2024.02.19

彼女と出会って4年位の間はとても楽しく過ごしました。彼女は可愛い女性で、如何にも守ってあげたい女性らしい人間でした。そこを気に入っていました。なるたけ尽くしてあげたいと思って接していました。

いつも明るい彼女でしたが、付き合って4年目の春に仕事が上手く行かず、遂には失業してしまいました。そこから二人の関係にも徐々に変化が見えてくるようになりました。彼女は仕事面での生活上手くいかなかったことで一気に精神的に不安定な状態になりました。

初めての失業なら誰だって落ち込むものだ。そう思って最初は優しく接してしました。はっきりと同棲ではないものの、鍵も渡していたことから彼女は私の家で過ごすことが多い状態でした。仕事がないと儲けもありません。どうしても私が金銭面で彼女のことをカバーすることになりました。

自分には他に面倒を見る家族もいないし、お金のかかる趣味もありません。だから最初は彼女にお金をかけるのも別に苦ではなくなりました。ここから悪い方向に事が働いたのが、彼女が甘えて私に依存するようになったことです。

私といるのが心地よいと喜んでくれるのは良いですが、仕事に行かずにずっと家にいるようになりました。そして彼女はとうとう行けない一線を越えてしまいました。ある時、カードの支払請求がきたら自分ではまず使わない2桁万円の請求が出ていました。これは私の留守時に彼女が使い込んだものでした。使っても返せる宛はありません。

精神的不安、孤独からショッピングに逃げたといいます。しかし私の断り無く勝手にこんなことをされたらもう嫌になりました。とにかく私に依存する彼女のことが、だんだんと鬱陶しくなりました。そしてなんだか怖くもなってきました。

この事件のことは絶対に許せなかったので、返済は良いからもう別れてくれときっぱり言い渡しました。丁度会社の都合で転勤と引っ越しの命令が出ていました。家を引き払って土地を移って、そのまま別れることになりました。その後たまに思い返すことはあっても、あの彼女とは一切連絡をとっていません。

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