アイドルが結婚するとファンが減るのは日本の「愛情表現」が関係してた。

最近、ジャニーズの小山慶一郎とAAAの宇野ちゃんの熱愛が発覚し、日本で話題になっていました。
そういった報道があるたび、「〇〇ショック」と題してファンがショックを受け、1日辛い気持ちで生きている人がいます。
ジャニーズ以外の俳優やアイドル全般にあたると思います。

私は20歳まで日本で過ごし、現在アメリカに8年住んでいます。
海外文化にちょっと浸ってから初めて日本アイドルに対して「違和感」を感じました。

・なぜ日本は、芸能人に恋人が出来るとショックを受けるのか?
・なぜ芸能人は、結婚の時しか報告しないのか?

アイドルに恋人が出来るとファンが減って、売上が落ちる危険があるので、交際を隠す。
という流れを、今までは、自然に理解していました

しかし、アメリカ含む欧米では、堂々と芸能人が恋人とコーヒーを買いにいくところをパパラッチされますし、芸能人も隠していません。
海外と比べてなぜこんなにも日本アイドルは恋愛を隠し、不自然になっていったのか?
今回は、欧米と日本の文化の違いから比べた「ファン心理」について書いていきたいと思います。


アイドルの恋愛禁止はおかしい!と思っている方も、そうではない方も、なぜそのような文化が形成されたのか、分かりやすく紹介できればと思います。


日本のアイドルと海外のアイドルの違い



まず、日本が「アイドル」という名前を選んだ時から、海外との違いが出てしまっています。

海外での「IDOL(アイドル)」とは、偶像という意味で、
神として崇拝される像として使われるワードです。

アメリカではシンガー、スター、セレブ、アーティストなどが日本のアイドルと等しいポジションになります。


アメリカでは、歌い手はシンプルに「シンガー」や「アーティスト」でくくられ、有名になると「スター」や「セレブ」というくくりになるのに対し、
日本は「アイドル」というくくりでデビューします。

つまり、日本の事務所はアイドルをそもそもシンガーやアーティストというくくりではなく、
「偶像としてのイメージを作り上げた上でデビュー」をしているということに違いがあります。


さらに、その偶像を守るために事務所が「恋愛禁止」や「イメージに合わないからダメなこと」の制約を課せてアイドルは活動します。

アメリカはというと、事務所文化ではないため、そもそも他人がアーティストのイメージをとやかく変えることはできません。
アーティストが、自分を売り込む「エージェント」と契約し、仕事を持ってきてもらい、引き受けるかどうするかも、アーティストの声が通ります。
日本の場合、事務所が投げてきた仕事は引き受けるのが当然で、パワーバランスが違います。




こういった違いから、「日本アイドル」というものが、エージェント文化の欧米にはない独特なものだと分かりました。
では、なぜそもそも日本は「偶像」という名の「アイドル」を作ってしまったのか?
文化の違いから考えてみます。


日本の文化と海外の文化の違い


日本はなぜアイドルという偶像を作ってしまったのか?

・不完全さを好む日本人にアイドルがハマった
・料理ひとつとってもコンセプトや物語に凝る気質だから
など、さまざまな声はありますが、私は恋愛観点でその違いを考えてみました

日本と海外では、PDA(Public display of affection)が大きく違うと言われています。
いわゆる「他者への愛情表現」です。

海外では、友達や家族にほっぺにキスをしたり、ハグをする文化がありますが、
日本では、ほっぺキスはおろか、ハグすらありません。
(もし、ハグなんかしたら「気持ち悪い」と思われ、ネガティブ要素です。)

そういったことから、恋人同士の関係も違います
アメリカのカップルは人目なんて気にしません。堂々と熱いキスをします。
逆に日本では、頑張っても手繋ぎです。
特に大人は、人目を気にして手繋ぎできない人もいるかもしれません。。

恋人同士の関係で人目を気にする文化は、「愛情表現」に影響を及ぼしています
アメリカは「愛してるぜー!」とか言いたい時に言いますし、愛情表現に関してはノンストレスです。

一方で日本は、人目を気にする文化だからこそ、愛情表現は海外に比べてストレスがあります。


だからこそ、自分の頭の中やパーソナルなスペースでは、
誰にも否定されず、人目も気にしなくていい「アイドル」を必要としているのかもしれません。
そして、誰にも否定されないスペースで、愛情表現を満たしているのかもしれません。

彼氏は「愛してるぜー!」と人前で言ってくれないけど、アイドルは歌や言葉を通して伝えてくれます。

海外では日常で満たされる言葉も、日本ではアイドルを通して満たされているのかもしれません。

日本の愛情表現におけるストレスがきっかけとなり
人々は偶像を求め、アイドルが作り出され、疑似恋愛へと成長していっているのかもしれません。


海外と日本のアイドルの売り方の違い

日本のアイドルは、まずイメージやコンセプトがしっかりしているので、
「自分を売る」というよりもアイドルとしてのコンセプトを守りながら自分を売る」ことになります。

そのため、事務所が選抜した顔やイメージキャラクターを磨くことが第一優先です。
「どういう声だったらファンがつくか」よりも「どういう顔やキャラだったらファンがつくか」の方が優先されているように見えます。

一方海外では、「自分を売る」ため、歌や歌詞などを試行錯誤して「どういう曲や歌詞だったらファンがつくか」の方が優先されています。

奇抜な衣装やどうやって売るかなどの「HOW」の部分は同じでも、何を売るかの「WHAT」が違う形になっています。


海外と日本芸能人のストレス度の違い


日本はアイドルを通して愛情を満たし、現実では愛情表現にややストレスがあると書きましたが、
今回は、逆に海外の方がストレスを感じているポイントを書きます。

それは、パパラッチの存在です。
日本でパパラッチされる時は、だいたい「盗撮」のような形が多いと感じます。
芸能人にバレないように、カメラマンが隠れてシャッターを押す、そして週刊誌に載ることだけ告げてしれっと公開。みたいな流れでしょうか。

海外のパパラッチは、日本よりももっと芸能人に固執しています。そして、堂々としています。
海外セレブが嫌そうな顔で写真を撮られている写真を見たことはありませんか?

彼らは隠れずにパシャパシャ撮って、芸能人を追いかけ回していることが多いです。
それはまるで、パリコレのショー撮影のように、パパラッチが集団で芸能人のプライベートを追いかけている時もあります。

海外セレブのプライベートは辛いものです。
プライバシーに欠け、プライベートで遊びに行っててもパパラッチがいるので、休める時間も休めません。
ずっとついて回ります。

あまりにプライバシーが欠けるため、芸能人がパパラッチに暴行してしまうなどの事件も多いです。
参考:https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/g261211/cce-p-paparazzi-celeb17-0326/?slide=1

こういったケースはあまり日本では見られません。

パパラッチもしれっと撮るので、芸能人はパパラッチに撮られてキレるというよりも
「やっちゃったー。。」という自分の行いの反省の方が近い気がします。(この反省もアメリカ目線だとおかしいと思われるポイントでもあります)

そう思うと、海外セレブは「ただでさえプライベートが無いストレス状態なのだから、堂々と恋人と歩いてオープンにしておかないと自分がもたない」という気持ちもあるのかもしれません。

日本の芸能人はまだプライベートが守られていると言えます。





海外から見たら、アイドルが恋愛出来ないのはおかしい?


海外では「どんな人も、誰もが平等に人権を持っている」という思想が強いです。
日本でもそうだと思うのですが、ことアイドルに関しては、プライベートで恋人を作れないなど
海外から見ると「人権侵害」に見えるような制約があります。

それに対して「アイドルの人権を守れ!」という日本ファンもなかなかいません。

海外でのYahoo知恵袋的なサイトでは
日本のアイドルと近しい文化を持ったK-POPに対して
「なぜアイドルは反発を受けずに交際を明らかに出来ないのか?」という質問が飛び交っています。
その回答を一部抜粋します。


ファンサービスがメインなので、会社はアーティストに「ファンと付き合う」と思わせたい。
1人、また1人と交際が発覚すれば、大多数のファンが怒り、嫉妬し、動揺することになる。
アーティストとその会社は反発を受けたくないので、ファンだけのものにするのです。
Kアイドルを含む誰もが、トラブルなくデートすることが許されるはずです。
デートは法的に問題ない素晴らしいものであり、K業界全体がそれを野蛮な行為であるかのように扱っていることが馬鹿馬鹿しい。


参考:https://www.quora.com/Why-do-K-pop-artists-need-to-hide-their-relationships-Why-cant-they-just-reveal-their-relationship-without-backlash

こういった質問から見ても、恋愛できないことは異質だと思われていることが分かります。

海外はアイドルと疑似恋愛しない?


海外では、空想の人物やセレブに恋すると「あれ、私ってヤバい?(ストーカー的な前兆?)」という気持ちが以前までは少しあったようですが、
疑似恋愛をしている人は80%ほどいるという結果もあるようです。
参考:https://news.chapman.edu/2021/11/12/crushed-on-a-celebrity-youre-not-alone-says-chapman-researcher/

日本ファンと同じく、疑似恋愛をしているのに、セレブが堂々と恋人と歩けるのは、
前述した
・誰にでも恋愛できる人権があるという思想が日本よりも強い
・パパラッチストレスが高いので、交際を隠すストレスは考えれない

ことがあるのかもしれません。

また、ファンも「プライベートではなくメディアに出ているアーティストにちょっと恋した」くらいの感覚で
アーティストが「疑似恋愛」として自分を売っていないことも大きい要因だと思います。


だから日本のアイドルは結婚の時にしか報告しない


日本アイドルやK-POPを含むアイドル文化は、日本のファンの価値観を形成しました。

偶像である「アイドル」を作った結果、人々の中にイメージ(恋人)を作りました

ファンは、その恋人に会いに行ったり、時間やお金をかけています。
時には、その人の恋愛観も変える可能性があります。
・周りの男とは付き合えない
・ジャニーズの〇〇以外興味ない

などです。

そんな中で、イメージに合わないことをすると、ファンは傷付きます。
つまり、アイドルがリアルで恋人を作って、ファンの恋人じゃなくなった場合、
ファンは拒絶反応が出る可能性があります。

・恋愛したいなら、(我々に疑似恋愛を提供する)アイドルをやめろ
・あなたのために時間もお金も費やしたのに!


となっているのかもしれません。

しかし、結婚となると、アイドル自身、自分1人で生きていく生活では無くなります。
家庭を持つという社会的責任ができます。

結婚をしているのに、変わらず「(独身と思われる)アイドル」のふりをするというのはファンのみならず世間体もよろしくないです。


そのため、アイドルは結婚の時にしか報告するすべが無いのでしょう。

もしかしたら、「自分は堂々と公表したいのに事務所的に公表できない」
「ファンにどう思われるか怖くて言えない」
アイドルも多いかもしれません。



私は、アイドルだとしても、プライベートは自由に生きてほしいと思っています。
日本独特のアイドル文化を、皆様はどのように感じていますか?

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