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思い出したくない…パンツに血がダダ漏れ状態で泣く泣く仕事をした生理2日目のわたし。
Mimi
公開日|2022.11.19
更新日|2022.11.19
まだまだ周りと打ち解けることができなかった新入社員の私の失敗談
私がまだ入社1年目の時の話です。当時はアパレルメーカーに勤務をしたばかり。内気な私は先輩方と打ち解けることがなかなかできませんでした。
不安の気持ちで迎えた新春初売りセール
その日はお正月休みの中日ということで、盛大に初売りセールを行っていました。福袋の販売もあり、朝からお客様の入りが激しくなることは容易に想像できるような日でした。
「昨日に引き続き、福袋もバンバン売っていくのでみんな気合いを入れてね!」と店長。
他のスタッフも全員、売り上げを伸ばそうと張り切っていました。
しかし、その中でも私は不安でいっぱい。
そう、その日たまたま生理2日目を迎えていたんです。
私の場合、腹痛はそこまで悪化することは無かったのですが、経血が多い傾向にありました。
念入りに準備していたのに…
なかなかトイレに行けないことを見越して、その日は夜用ナプキンを付けて、黒いチノパンを履いていました。不安な気持ちは無かったと言えば、嘘になります。
(それでも、自分なりにやれるだけの準備はしたし、大丈夫だろう。)
そう思って高をくくっていました。
しかし、その日は私史上最も恥ずかしい生理の失敗を体験することになるのでした。
私史上最も恥ずかしい日のはじまり
いざ開店時間になると、お客様がなだれ込むように入店。あっという間にお客様でいっぱいになりました。
店を歩いているだけでたくさんのお客様に声を掛けられ、なかなか商品の陳列ができませんでした。
ただ、午前中はなんとか乗り切ることができました。
1番忙しい時間帯、トイレに行けない恐怖
問題は、お昼休憩後の午後。もちろんナプキンを交換して挑みました。
しかし、別々のお客様を複数接客したり、商品の陳列作業に追われ、なかなかトイレに向かうことができませんでした。
(おなかが重たい…ナプキン換えたい…でもお客様が多くてトイレに行けない…。)
おなかと重さと経血の気持ち悪さに耐えながら、休憩も取らずただひたすら仕事をしていました。
ズボンを手で触ったら、指に血が…
そんな時、股の部分に湿ったものがジワッとしみこむ感覚がしました。(えっ…そんな…まさか…。)
恐る恐る、周りに気づかれないようにデリケートゾーンをそっと触りました。すると…。
(信じられない!血が付いてる!)
触った指に血が付着していたのです。一気に恐ろしさと恥ずかしさで寒気を感じ、今すぐここから出て行きたい気持ちでいっぱいになりました。
(もしかしたら血の臭いが周りに漏れちゃってるかも…。)
不安な気持ちももちろんありました。それでも接客中のお客様の元を離れることができませんでした。結局トイレに行けないまま、血が滲んだパンツで接客を続けることに…。
まるで血の海…今までに見たことのない経血量
結局トイレに行けたのは、閉店10分前。股の部分から血が滲み出してから約2時間後のことでした。トイレでパンツとショーツを下ろすと、ドロドロになった血液が、ショーツの前部分からお尻の部分まで、ナプキンからはみ出した状態で真っ赤になっていました。「うわ!汚い!」
思わず声に出してしまうほどでした。たまたま黒いパンツを履いていたから良かったものの、これが黒以外の色のパンツだったらと思うと、今でも恐ろしいです。
悔しさと恥ずかしさで一人泣きながら帰った夜
その日は例年の正月休みの中でも、歴代最高記録に届きそうなほどの金額を売り上げていました。他のスタッフは全員喜んでいましたが、私はとにかく悲しさと恥ずかしさで素直に喜ぶことができませんでした。他のスタッフと良好な関係を築けていなかった当時の私は、その日のことを誰にも相談することができず、寒い中一人泣きながら帰ったことを覚えています。
生理つらい思いをする人は、もう見たくない!
その約数年後、私はその店の店長となりました。
(あの日の私と同じような惨めな体験を他のスタッフには絶対して欲しくない!)
と思っていました私は、店長になってまずはじめに行ったのは、生理についての改革でした。
女性スタッフ同士の親睦を深め、誰でも生理事情を話しやすい関係性を築くようにしました。
より仲良くなった女性スタッフたちの間で、生理が少しずつオープンになっていき、
「今日私、実は生理なんだ。」
「そっか、じゃあ今日は早めに休憩取って良いよ。」
「無理しないでね。」
といった、生理を気遣いあう会話が徐々に増えてきました。また、急な生理で困る女性スタッフのために、会社と直談判し、従業員用女子トイレに生理用品を設置するようにしました。
私以外の女性スタッフたちも、生理に悩んでいた人たちが一定数いたようで、
「トイレにナプキン置いてくれて助かる!」
「店長がいつも気を遣ってくれて、安心して仕事ができる!」
と、喜んでくれたことを覚えています。
全ての女性が生理で悩まないようにするために
今でもあのときの恥ずかしい気持ちや、スタッフと一緒に売り上げを喜べなかった悔しい気持ちを忘れることはできません。だからこそ、全ての女性に私のような気持ちを味わって欲しくないと思っています。
これからも、生理で悩む女性スタッフのために、自分には何ができるかを考えながら、店長の仕事を頑張りたいです。
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