私は、月経困難症という病気で、生理痛に加えて、吐き気や下痢、頭痛、脱力感、イライラなどがあります。
加えて、1日の出血量も多いので、めまいや立ちくらみといった貧血症状が出ると、他者に迷惑をかけることもしばしば。

特に、運動をすると血がたくさん流れてくるので、気持ち悪いし、集中できずで悩んでいました。
運動が趣味な好きな私は、生理中もガツガツ動いています!

高校生の時の話ですが、保健室の先生に「生理中の運動は控えなさい!」と言われ、どうして好きな運動を休まないといけないのか?と疑問を抱いていました。

本記事では、生理中の運動は体にとってどうなのか?本当に運動を控えるべきなのか?といった疑問を、私の経験・看護師としての知識からご紹介していきます。

似たような症状や、生理中の運動でお困りの方の参考になったら嬉しいです。

目次

生理中にNGだった運動はない!

結論から言いますと、「生理中にしてはいけない運動はない!」ということです。

私は、今までたくさんのスポーツをしてきました。
例えば、趣味の筋トレに、幼いころからやっていた水泳、興味本位で始めたトランポリン、キックボクシング、パルクール、ボルダリング。

どれもハードな運動なのではないでしょうか。

すべて生理中も経験していますが、体調を崩したり、体に異変があったことはありません。

ただし、生理中の運動では気をつけなければいけないことがあります。

それは、「決して無理をしないこと」です。

たとえば、生理中に下腹の強い痛みがある、めまいなどの症状がある、気分が下がっていているなど、自分が感じている場合です。

これは、体が「無理をしないで」とサインを出している状態になります。

そのまま激しい運動をすると、症状の悪化や翌日に響いたりすることだってあります。

サインを感じられる日は、激しい運動ではなく、ストレッチやウォーキングなどの軽めな運動に変更することをおすすめします。

血流の流れがよくなり、老廃物の排出が促進されます。そのため、痩せやすくなったり、むくみが解消したりとメリットが得られます。

「生理中の運動はダメ!」と言われた原因は生活習慣にあった

私は、もともと生理が始まった当時から、生理が重かったのです。

祖母が子宮の病気を患ったことがあり、血筋をひいている関連も少しあると思います。

しかし、根本的な原因は、私の生活スタイルにあったのです。

当時、高校生でした。
「生理中の運動は控えなさい!」そう保健室の先生に言われた日、私は体育の授業中に倒れたのです。
(あの時迷惑をかけたみんなごめん。)

倒れた日、私は生理中でした。

朝は何も食べていないのですが、腹痛と下痢が続いていました。

時々、立ちくらみや吐き気もあったので、授業を抜け出すこともありました。

ただ、体を動かすことが大好きな私は、体育の授業だけは休みません。
(今思えば、まじ迷惑だから休んでって感じですよね笑)

そして、体育の時間に、グラウンドでハンドボールをプレイしていました。

すでに気分が悪く、顔は白く、薄らクマができていて、友達からも心配されていました。

それでもお構いなしに続行していたのです。

突然、目の前が暗くなり、気が付いたときは保健室のベッドの上でした。

保健室の先生から、朝からの体調を聞かれたあと、生理中の運動を控えるように告げられたのです。

このときの私からわかることは、生理中の運動が倒れた原因ではなく、生活習慣に問題があり、保健室の先生から生理中の運動を控えるように言われたということです。

倒れた原因の1つ目は、睡眠不足です。

高校生になってからスマホを持ち始めましたことです。

自宅に帰宅すると、友達と連絡をすることやYouTubeを見る時間が増えました。ほぼ毎日、深夜まで夜ふかしして、朝を迎えるなんてことも。

また2つ目は、栄養不足です。

見た目やスタイルを意識するようになり、間違ったダイエット方法で朝食を抜いていました。

生理前は、ホルモンのバランスが乱れます。
それに加えて、睡眠不足と栄養不足により、自律神経の乱れが強くなり、必要な栄養素が不足して体が限界を迎えたのでしょう。

高校生のときの私は、コンディションが最悪な状態であり、それに気づいていた保健室の先生は、「生理中の運動は控えなさい!」と言ったのだと理解しました。

今となっては、バカな行動をしていたんだと反省しています。

【対策方法】生理中の運動はどうしている?

ここからは、生理中の運動で、私がスポーツ中にやっている対策をご紹介します!

エネルギー消費が高い水中競技の水泳

水泳ですが、私はドラッグストアでも購入できるタンポンを入れています。

ただし、長時間水中に浸かっていると、タンポンの紐から水を吸い上げるので、血液は吸収されなくなります。

水中から上がると、一気に血液が流れて漏れることもあるそうなので注意です。

水泳選手は、生理中に何も挿入しないという人もいます。

水中にいる間は、重力による影響がないため、流れてこないそうです。

その代わり、水中から上がると一気に流れ出るので、急いでシャワーに走るそうです。

生理中に水に浸かるのは、医学的にも問題ないそうです。

負荷が大きな筋トレやボルダリング

高重量や自重による負荷が大きい運動は、力んだときに流出する血の量が増えることがあるので、量が多い日用のナプキンやタンポンをしています。

最近はそれに加えて吸水ショーツを導入しました。
動きに合わせてショーツ自体がフィットしてくれるので、運動にも集中できます。


飛び跳ね動き回るトランポリンやパルクール

飛び跳ねたり、動き回ったりする運動は、基本吸水ショーツ、どうしても吸水ショーツが使えない時は量が多い日用のナプキンにしています。

ナプキンだと、動き回るとズレる心配がありますので、ここでもやっぱり吸水ショーツ。
最近使い始めた吸水ショーツですが、全然ずれないのでパンツなどに漏れたりしなくて安心です。
ナプキンやタンポンよりも安心。

多い日はタンポン+吸水ショーツ。

動きが激しく攻撃による反動も大きいキックボクシング

キックボクシングなどの動作が激しく、攻撃などの反動が大きい運動も同様で、吸水ショーツはマストでタンポンなども併用しています。

注意が必要なのは、相手の攻撃がお腹や腰に直撃した場合、ダメージによる体調の悪化も考えられるので、場合によっては控えた方がよいかもしれませんね。
(私は去年思いっきり相手の蹴りが腹に入って死にかけたトラウマがあるので、生理が重い日は控えてます。笑)

基本的に、生理中の運動は医学的に問題なし。むしろメリットがある。

生理中の運動に制限はありません。
水中でも問題ないこともわかっており、生理自体は病気ではありません。

適度な運動で、体によい影響も与えてくれます。

気をつけなければいけないのが、体からのサインを無視せず受け止めてあげること。
また、基本的な生活習慣が崩れていて、生理以外の要因が大きい場合は、体のサインが強く出ていると思いますので、生活習慣を見直してみてください。

まとめ

私のように、もともと生理が重い人もいると思いますが、基本的な生活習慣を正すだけでも、生理の症状が改善することもあります。
生理中も気にせず、運動を楽しみましょう。