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「バス内の小さな恋愛」
みやくん 男性
公開日|2022.11.30
更新日|2022.11.30
当時僕がまだ高校生の時で、女性との恋愛経験もなく、よく男友達とばかり遊んでいる毎日を暮らしていました。
学校が終わり、またいつものように男友達と近くの公園などで遊んでいました。
遊び終わり、帰る際にバスを利用していたのですが、いつも乗車するバスの1番後ろの座席に落ち着いた雰囲気で、少し大人びており、違う制服の女の子がすわっており、最初の方は、ん?またいるなーっていう感情しか芽生えずにいました。
それからも帰る時のバスには相変わらずその女の子が座っており、僕の中でも興味が湧き恋なのか?ただただいつもいる人なのか?そういう感情が入り混じっていた時があり、またいつもの時間帯のバスに乗り、その日はやけに車内に人が多くその女の子の隣がちょうど空いており、勇気を出して「隣に座っていいですか?」っと言うと、「良いですよ!いつもよく会いますよね?」っとクスッとした笑顔で言われた時に、味わったことのないぐちゃぐちゃした感情が生まれました。
それからはバス内で会えば、たわいもない話や高校生活の話で盛り上がり、その勢いで僕は「〇〇さんは好きな人とかいるの?」と問いかけると、僕の目を見て「君だよ。」と彼女の口から出た言葉に、頭の思考回路が止まり、何も言葉が出ず数分程の沈黙が続き、勇気を出して、僕の想いも言おうとした瞬間に彼女の口から「私、来週には秋田に引っ越すからこれが最後のお話だね。」と言われ、彼女はバスを降りる際に「またね!」と言って立ち去っていきました。
彼女は僕に対して想いを伝えてくれたのに僕は想いも伝えられないまま彼女はもう、僕の前に現れることはありませんでした。
それからは帰りのバス内は居心地が悪く、自分自身の情けなさ不甲斐なさが残りました。
今となっては僕自身、家庭を持ち毎日楽しく過ごしていますが相手に気持ちを伝える勇気、行動をとることの重大さを今でも教訓に生きています。
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