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同期入社の女性へのひそかな恋
のりじ 男性
公開日|2023.01.08
更新日|2023.01.08
僕にはひそかに恋をしていた女性がいました。
相手は同期で入社した女性です。
規模の小さな会社で、彼女とは一次選考の時も二次選考の面接試験の時も一緒でした。
その時は控室で少し挨拶しただけでしたが、その時からすでに清らかな雰囲気で素敵な女性だなと思っていました。
入社式で再会した時にはお互い驚きつつ、「これから一緒に頑張ろうね!」と話もできて、とても嬉しかったことを覚えています。
見た目がかわいくて笑顔がチャーミングなだけでなく、彼女は何事もてきぱきとこなすような女性で、でもそれを鼻にかける様子もなく周りへの思いやりもあって、自分はすぐに彼女に惹かれました。
でも、自分は要領が悪くて、入社したての時は仕事を覚えるのも大変で、とにかく余裕がありませんでした。
彼女に好感を持ってはいましたが、恋愛のことを考えられるほど自分に自信もなく、毎日の業務をこなすのに必死でした。
彼女とは同じ部署で、上手く仕事ができない自分が恥ずかしくもありましたが、泥臭くやるしかないと思って一生懸命に取り組みました。
そのうち少しずつ仕事にも慣れてきて、自分の得意なところを活かして上手く立ち回れるようにもなってきました。
彼女ともお互いに苦手なところを助け合えるいい関係になってきたのが嬉しかったです。
ただ、彼女にはもうその時先輩社員の恋人ができていたようで、そのことを知った時に自分はとてもショックを受けました。
もう少し自分が早く自信を持つことができて彼女にアタックできていたらと思うと、悔しくてたまりませんでした。
今さら気持ちを打ち明けても彼女が困るだけなので、そういうわけにもいきません。
悔やんでも仕方ないので、その悔しさをバネにいっそう仕事に打ち込むようになりました。
彼女に惚れている気持ちは変わらなかったので、別の相手がいるということを考えるのもつらかったです。
ふっきらなければいけないと思い、自分のスキルが上がってきていたこともあったので、思い切って転職することにしました。
何社か受けて、上手く転職先が見つかり、最後に彼女に気持ちを打ち明けることにしました。
送別会をしてもらった帰りに、彼女に「ちょっと話したいことがあって……」と呼び出して、二人で少し話しました。
彼氏さんに申し訳ないと前置きしつつ、どうしても伝えたかった自分の気持ちとこれまでの感謝を伝えました。
彼女のおかげで自分は成長できたのだと、今でも強く思っています。
最初は彼女は驚いていましたが、一筋の涙を流して照れながら「ありがとう」と言ってくれました。
彼女も自分に好意を持ってくれていたことを知り、僕は悔しく、嬉しくもありました。
お互いに「これからは別々だけど頑張ろうね」と言ってお別れしました。
転職した今でもたまにメッセージのやりとりをして、いい関係を続けています。
いつまでも僕にとっては大切な人です。
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