年下だと思ったら年上だった

メロpro 男性

公開日｜2023.08.31

更新日｜2023.08.31

当時僕が20歳のアルバイト、彼女が28歳の会社員でした。

バイト先の客として出会いましたが僕の方から声をかけて知り合い始めてすぐに打ち解け、2か月ほどでデートする仲になったのですがこの時点でまだ付き合ってはおらず、女性に年齢を聞くのは失礼だという思い込みもあり、まだ彼女の年齢を僕は知りませんでした。

というのも彼女は童顔だったので、年下か、もしくは同い年くらいだろうと勝手に想像をしていて年齢は全く気にしていませんでした。

初めてのデートは電車で彼女の服の買い物に付き合い、その後食事をしたりカラオケに行ったりと至極普通のお出かけムードでした。

アルバイトとは言え収入があったのでお金を支払う際に僕が出すよ、と格好つけてみましたが結局彼女の買ったものは彼女が払い、カラオケと食事代は割り勘になりました。

早く就職して僕が奢ってあげられるくらいにならなくちゃ、と思いながらゲーセンで相性占いゲームをしていると、お互いの生年月日を入力する場面で彼女が僕より8つも年上であることを知り、彼女の年齢と見た目のギャップにまず衝撃を受けましたが、ただでさえアルバイトと会社員という地位の差があるのに年齢まで離れていてはもう恋愛対象外だと思われても仕方がない、と勝手にショックを受けて落ち込んでいると、大人の彼女は笑いながら僕が年下で良かった、と初めて手をつないでくれて凄く良い雰囲気になったのですが、頭の中ではさっきまで年下だと思っていただいぶ大人の女性に対してどう振舞えば良いのか分からずただ無言で手を握っていました。

余りのショックでその日の記憶はそこからもうほとんどありません。

数日後バイト後に彼女が職場まで来てくれて、デートのお礼と、もしよければ私と付き合ってくれないかと言ってもらえました。

もちろん彼女の事はデートの日以降も気になって眠れないほどでしたが、デートの日は年齢的にも収入面でも頼りない僕を見かねて気まぐれで優しくしてくれただけだと思っていただけに信じられない気持ちでした。

すぐに付き合い始めましたが、2か月くらいして他にも彼氏がいることが分かり、問い詰める気にもならずすぐに別れました。

他に彼氏がいると分かった事のショックは、彼女の年齢を知ったときのショックに比べると小さかったです。

付き合っている最中も何となく年の差からか遊ばれている感じがしていたこともありますが。

でも良い経験にはなったと思います。

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