夫婦になるといろいろな出来事があって、幸せな経験もそうでない経験も、夫婦の間で共有することになります。
しかし近頃ではそんな夫婦関係を解消する離婚もそれほど珍しいものでもなく、日本での離婚率は実に35%にのぼっています。
つまり3組に1組の夫婦が離婚している計算になり、これは結婚している人にとって、決して人ごととは言えない状況です。
ではこの離婚、つまり夫婦として別れた方がいいというケースには、どのようなパターンが考えられるのでしょうか。
今回は別れた方がいい、幸せになれる夫婦のバリエーションについてチェックしていきます。

目次

一緒に居るのが苦痛な場合


離婚の原因となる理由のひとつに、相手との人間関係の悪化というものがあります。
結婚当初はほとんどの夫婦が、相手との相性がいいと信じて結婚するはずですが、ともに時間を過ごしていくに従って徐々にその関係性にズレが出てきてしまうこともあるはずです。
そのような問題は大なり小なり誰にでもあり得るものですが、それが耐えられる限界を超えてしまうと、それ以上結婚を続けることが苦痛になってしまうかも知れません。
我慢することも大切ですが、不毛な我慢には結婚に関する生産性はありません。

セックスレスが続いている事に不満がある

夫婦関係を示すバロメータとしては、ひとつはセックスレスかどうかという基準が考えられます。
ただしいまどきはmセックスに対する価値観というのは多様化していることが認められているので、一口でレスだからもう関係は修復できないと言い切るわけにはいかないでしょう。
セックスというのは子作りの意味合いの他に、お互いの肉体的なコミュニケーションの手段であり、良いセックスができれば良い関係が作りやすくなります。
逆にどちらか一方が求めていても、相手がそれを望まないのなら強要しにくいものでもあるはずです。
セックスレスはその理由を明確にすることで解決できる場合もありますので、もしそれが問題となっているのなら、きちんと向き合ってお互いに話をするべきかも知れません。

相手が近くに居るとイライラする

これもこのような表現でいえば比較的マイルドな状況ですから、少し我慢すればいいと思うかも知れません。
しかし結婚生活を続けていくことで、自分にとってネガティブな面がどんどん見えてきてしまい、当初は「好き」だったはずの感情がいつの間にか「不快」へと変わってしまうこともあり得ます。
この不快のレベルが我慢できる程度なら良いのですが、度を過ぎるとメンタルが病んでしまうレベルになる可能性もあるはずです。
これもまた程度問題となりますが、一緒に居るだけで不快、顔を見るだけで気分が悪くなるとなると、それ以上結婚生活を続ける意味はなくなると感じてしまいます。

他の誰かといた方が幸せになれると確信している

あるいはそこまで相手のことを不愉快に感じなかったとしても、もしこの人でなく、違う誰かがパートナーだったら、と想像してしまうこともあるかも知れません。
実際問題として、もしその理想と思えるパートナーが実在しているとしたら、離婚してでもその人の元に行ってしまった方が幸せなのではと思うかも知れません。
もちろん自分のためにパートナーをベスの相手にしたいという気持ちもわかりますが、それが理想かどうかは実際に生活を共にしないとわからないはずです。
往々にしてそのような場合は、自分の気持ちの側に問題が潜んでいることもあるはずです。

あからさまに問題がある場合


先ほど説明したような問題は、どちらかというとまだ致命的な問題とは言えず、何らかの解決の糸口を見つけられる可能性を持っています。
ですから上のような理由の場合は、今すぐ離婚するべきというよりも、よくお互いに話し合ったり、自分の気持ちをしっかり見つめ直すことで問題解決する可能性を持っています。
しかし夫婦が別れるべき理由の中には、そのような気持ちの問題だけでは済まされない場合もよくあります。

DVやモラハラが普通になっている

例えばDVがある夫婦の場合です。
DVは離婚の理由として正当なものですので、場合によっては法的な手続きが必要になるかも知れません。
さらにDVというと殴る蹴るといった肉体的な暴力がイメージされますが、モラハラなどの精神的な暴力もまたDVとして認められています。
罵詈雑言を浴びせたり、以上に束縛したり、人前で馬鹿にしたようなセリフを吐くということも、この場の暴力としてDVのひとつとして数えられるのです。
DVに関してはお互いに話し合って解決することは難しいため、結局は離婚せざるを得ない原因となるはずです。
我慢してやり過ごすことができないのであれば、具体的に離婚に向かってアクションをした方が良いでしょう。

浮気や不倫を繰り返している

不倫、浮気もまたある種の「クセ」みたいなものです。
一度ならず、二度三度と浮気を繰り返すようであれば、それもまた離婚の立派な原因となります。
相手が浮気をすることが許せないのに浮気を繰り返しているというのであれば、その夫婦は別れるべきと言えるでしょう。

依存症や金銭的なトラブルが続いている

その他にギャンブルやアルコール依存症などで、まともな社会生活が送れなかったり、あるいは金銭的なトラブルを頻繁に起こすようなパートナーとも、別れるべきです。
依存症は根本的に完治するものではありませんので、何度も同じ事を繰り返してしまいます。
特にギャンブル依存症はその結果借金がかさむなどのお金のトラブルに発展したり、窃盗などの犯罪へつながる可能性が高くなります。
これからの人生をずっとそのようなトラブルと共に生きていくというのは、あまりにつらすぎるはずです。

別れる前によく考えるべきポイントとは


しかし繰り返しますが、夫婦が別れる理由として挙げたものの中には、何らかの方法で問題を解決できる場合もあります。
まずはしっかりそこを見極め、解決することで関係性を良いものに変えられないかをきちんと見つめる必要もあるはずです。

一時的な問題ではないか

相手のことを不快に感じたりするのは、ひょっとしたら一時的な問題かも知れません。
自分の環境や、その他の人間関係のせいで、パートナーに対する見方が少しずれてしまっている可能性があります。
特にパートナー以外の異性が気になるような場合、それは一時的な現実逃避のためにその人が魅力的に見えてしまっている可能性もあります。

相手に期待しすぎていないか

さらに相手に対して過剰な期待を持っていると、結婚してしばらく経つとそれに幻滅し、かえってマイナスに見えてしまうこともあります。
ですからもし離婚を考えるとしたら、その前にそんな自分の過剰な期待について、見てみると良いかも知れません。
基本的に人間関係というのは「映し鏡」のようなものです。
相手に不満があるとしたら、もしかしたらそれは自分に問題があるのかも知れません。

まとめ

夫婦が別れる理由というのは、ケースごとにたくさんのパターンがあるはずです。
その中には何らかの方法や考え方で解決可能なものもありますし。繰り替えされるDVのように解決不能なものもあるはずです。
まずはその理由としっかりと向き合い、何らかの解決方法はないか、自分自身に問題はないのかなどを、チェックしてみてはいかがでしょうか。