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奢られることを当たり前だと思うな。別れても尊敬できる人が教えてくれたこと
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公開日|2022.10.10
更新日|2022.10.10
10代の頃好きになる人は、モテる人が多かった。
いわゆる見た目がイケメンだったり、女の子の扱いに慣れているような人。
それはつまり、他の女性から言い寄られることも多く、遊び人だったり女好きだったりすることも少なくなく。
それ故、二人でいるときは幸せなのに、離れた途端不安になったりして、そういう人との恋愛を続けることが果たして正解なのかと悩んでもいた。
そんなときに、ナンパで出会った彼は、4歳上の大学生だった。
ストレートに行けば就職していてもおかしくない年齢なのに学生だったのは、2浪してから大学に進んだからだと知り、あまり頭は良くないのかな?というのが第一印象だった。
当時はお互いに学生で、卒業に必要な単位も取れていたため、昼夜逆転のような生活をしていたこともあり、夜中から朝に掛けて毎日連絡を取り合ってはいたものの、昼間に会うことはなかった。
なぜなら、顔や性格が好みではなかったから。
夜中専用の暇つぶし要員として、彼が存在している感じで、異性としてまったく意識してはいなかった。
そのため、男女を超えた友情のようなものが芽生え、いろんな話をするように。
彼の実家は病院を経営し、いわゆる金持ちのボンボンで、チヤホヤされながら生きてきた部分もあったが、お金に関してはシビアな部分も持ち合わせていた。
デート代は自分が払うつもりでいるし、女の子に出してほしいとか出させようというつもりはない。
ただ、出してもらって当たり前という態度が見えた瞬間、どんなに綺麗でかわいい子であっても、次はないなと思うと。
奢られることに慣れ、それが当たり前になってしまえば、感謝の気持ちが薄れ、嬉しいとかありがたいという気持ちがなくなる。
意外とそういうところを、男は見てるものだということを教えられ、奢られて当然だと思っていた自分を猛省した。
そして、こういう人の側にいたいと尊敬の意味から彼のことを好きになり、2ヶ月後付き合うことになった。
彼は地元で就職することになっており、卒業とともに遠距離になり数カ月で別れてしまったが、彼に教えられた当たり前ではないことに感謝することの大切さは、今でも自分の中で大きなものとして存在する。
一緒に過ごした時間は短かったけれど、別れた今でも、彼は人として尊敬できる大好きな人に変わりはない。
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