人生で一番辛かった大学生時代の恋愛の話

これは、私が大学2年生の頃の話です。


大学生活も1年経ち、学部やサークルで友達もでき、非常に楽しく過ごしていました。


男子校出身で恋愛どころか異性との接点も少ない青春時代を過ごしてきた私ですが、自身が部活でやってきたスポーツを男女で行うサークルに入ったことで話せる異性の友人や先輩も出来てきていました。


そのサークルに1つ下で入ってきた女の子に、私は一目惚れしました。


彼女は人懐っこくコミュニケーション能力も高かったので、すぐにサークルのアイドルというか人気者になっていましたが、授業の空き時間やサークル活動の前後等に、複数人で食事をしたり遊んだり、時には2人で過ごすこともありました。


誘いも私からかけるだけでは無く、向こうからも来るようになっており、仲良くはなっていたのですが恋愛として進んでいる状況はないままでした。


こちらからアクションを起こす事も出来ず半年がすぎた頃、彼女から遊びの誘いを受けました。


この状況を何か変えたい思いと20歳の誕生日が近かった事が後押しし、今日こそ告白をするという決心をし、私は約束の場に向かいました。


遊んだ終わりに夜の公園に誘われ、たわいもない話をしていましたが、いつになくソワソワして何か言おうとしているという様子の彼女。

私は告白されることを確信し、「ゆっくりでいいよ」と優しくささやきました。


その刹那、公園の木々の裏からたくさんのサークルメンバが現れ、ハッピーバスデイの合唱と共にケーキをぶつけられました。
私は何が起こったかが理解できず、固まったままでした。


私の彼女への恋愛感情を知らないサークルメンバーが企画した、サークルのアイドルから告白されるドッキリだったのです。


状況を理解した私はこのドッキリに加担した彼女に脈がない事を察した落胆と、悪気は無いサークル員に直接ぶつけられない怒りで頭が真っ白になりました。


これが、私が一番辛かった恋愛です。

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