姑と私の奮戦記

学生時代に知り合った夫と6年間ほど付き合ったのち、私24歳、夫25歳のときに結婚をしました。
それまで、姑とは1回くらいしか会ったことはなく、なぜか夫もあまり会わせたがりはしませんでした。


思えばそれが姑との確執の始まりだったのかもしれません。
結納、挙式、披露宴と進めるごとに、今まで影の薄かった姑の存在がどんどん濃くなっていくのが夫を通してつたわってくるようになりました。
私の実母は腰を悪くしているため、結納を某ホテルでおこなうことにしたのですが、それが姑には悪印象でした。


なぜ、実家の床の間のある部屋でやらないのかと後々まで言われることになります。
挙式も私は教会でおこないたかったのですが、なぜか神式であげることが当然のようでした。
夫も姑に意見ができないのです。


姑はこちらの意見に全く聞く耳をもちません。
私は結婚生活にもう希望が持てませんでした。


そして、極めつけは新婚当初は近隣で別居ということでしたが、舅の急死にあいしばらくは同居ということになってしまいます。
ここまで、嫁と姑の関係はこじれているにもかかわらず仕方なしに姑と住むことに。


そして案の定、住んだその日から毎日のようにいざこざは起きました。
一つ例をだせば、夕食は私の担当でしたが、味付け具合が姑の口には合わずほとんど残されるという始末でした。
半年を過ぎたころには、お互い疲れ果てやはり別居生活をすることになりました。


やっと、ほっとした時間が過ごせるようになり1年半ほど経った頃、私たち夫婦に女の子が生まれました。
それを知った姑は非常に喜び、しょっちゅう娘の顔を見にくるようになりました。


小さな衝突はあれども、私への態度もなぜか随分と柔らかくなっています。
どんどん成長していく娘に姑はべったりで、老後の心の支えにもなっているようでした。


姑は娘が15歳になったころ亡くなりましたが、最後の最期まで娘とあちこち出歩くのを本当に楽しんでいました。
私とは、本当に仲が悪かった姑ですが、娘とはとても気が合っていたのは不思議です。

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