嫁と姑の問題というのは、いつの時代もどこの家庭でも、大なり小なりあるものです。
しかしだからといってよくある話と笑って済ますこともできず、当事者にとっては毎日が憂鬱になるレベルで大きな問題となることがほとんどです。
嫁にしてみれば姑に対してとことん「ムカつく」ことがたくさんあり、それを解決しなければ姑のことをドンドン嫌いになってしまうことでしょう。
ではこの嫁姑問題で、姑のことが本当に嫌になってしまった時、どんな対策法があるのかについて見ていきましょう。

目次

なぜ姑にはついむかついてしまうのか


まずは根本的に、なぜ姑のことがそんなにムカついてしまうのか、その原因をピックアップしていきます。

世代や育ちなどの環境が違う

嫁と姑はほとんど、親子ほどの年齢の差があります。
そうなると生きてきた時代も違いますし、育った環境も違ってきます。
当然物事の価値観も大きくずれていますので、姑の世代の価値観、姑の育った環境の常識は、嫁のものとはまったく異なっているはずです。
特に世代的な価値観というのは、特に近頃は大きく変わりつつある時代ですから、そんな姑の「古い」価値観で語られたり、あるいは生活の方法を強制してきたりされると、嫁としては断固として拒否したくなるのは、仕方ありませんよね。

姑がどうしても上から目線で見てしまう

姑というのは「自分が上」という目線で、嫁を見下してきます。
自分の方が年上だし、息子の嫁だから下、といった価値観で嫁を見下してきますので、そんなあからさまな権力的な物言いに、嫁が拒絶反応を見せるのは当たり前と言えば当たり前です。

姑からすると嫁に必要以上に期待してしまう

姑の嫁に対する期待というのも、嫁姑問題の原因のひとつとなります。
姑としては大切な息子を見ず知らずの嫁に託した、という感覚があり、その分余計な期待を持ってしまいます。
もし夫婦の間に孫がいるのなら、孫の育て方に対して期待してしまうことでしょう。
その期待に嫁がそのまま答えればいいのですが、ほとんどの場合そうはなりません。
期待と行動にズレが出てくると、姑としては自分の思い通りにならないと考えてしまい、あれこれ口をはさむようになってしまうのです。

家事や子育てなど自分の経験を強制してしまう

姑というのは当然ですが自分の息子を育てた経験があり、それゆえに子育てに関しては経験者として嫁を見ています。
そうなれば息子夫婦の子育てに関しても、こうあるべき、という、自分の経験を通じた決めつけを持ってしまうのです。
そんな自分の経験を嫁に強制しようとすれば、嫁にとってはウザいと感じてしまうのも仕方ありません。

嫁とのコミュニケーションの取り方がわからない

人によっては単純にコミュニケーションが下手なため、嫁との関係がうまくいかないという場合もあります。
コミュニケーションの方法もまた、人それぞれですから、嫁が不快と感じるようなコミュニケーションをとったり、人と人との距離感をつかめずにぐいぐい入り込んでくる場合もあったりします。

嫁が姑にむかついた時にするべき5つの対策


嫁姑問題はあるいい避けられない問題ということができますが、姑側から問題を解決しようとすることは、ほとんどありません。
さらに迷惑を被ってウザいと感じるのは、嫁側の方がより多くなりますので、問題解決のためには嫁側の気持ちの持ち方や、行動を変えていくのが一番です。

まずは冷静に状況を客観視する

もし嫁姑問題が嫁にとって大きな負担になってきたとしたら、まずはその出来事を客観的に見ることを心がけてください。
まるで他人の家の騒動のように今自分に降りかかっている問題を見れば、意外と馬鹿らしく思えてくるものです。
人はどうしても相手から威圧的なものを感じると、感情的に反応してしまいます。
しかし客観的な事実だけを見れば、案外くだらないことでもめているなということに気がつくかも知れません。

お互いに得られるメリットを考える

嫁姑問題で難しいのは、落とし所です。
トラブルを解決するためには、どこまでお互いに妥協できるかが重要となりますが、お互いに引かなければ落とし所も見つかりません。
そんな時は、今の関係でどうすればお互いにメリットを得られるかという落とし所を見つけることです。
自分もある程度妥協しながら、姑側にも何らかの妥協をしてもらうような交渉をしても良いでしょう

姑の悪い面ではなく良い面を見る

姑をいくらウザいと感じていたとしても、人間には必ず何らかの「良い面」があるはずです。
感情的に姑の悪いところばかりを見てしまうのではなく、いちどその良い面は何かを考えてみてください。
相手の良い面が見つかれば、ウザいという感情も少しは和らいでいくはずです。

夫とのコミュニケーションも正直に

嫁姑問題は、夫が大きな原因になっている場合もあります。
しかし夫としては「我関せず」の姿勢を貫くこともあり、そのことにイライラすることも珍しくありません。
ですから姑ばかりではなく、夫とのコミュニケーションもしっかり取り、今の状況や問題に関して、夫もきちんと解決のために行動するよう働きかけることも大切です。

どうしても嫁が姑に我慢できなくなったら?


しかしこのような解決法は、頭でわかっていてもなかなかできなかったり、あるいは思ったような効果が出なかったりするものです。
いろいろ試してみたものの結果として嫁姑問題が解決しないとなると、嫁の立場としてはジレンマもあるでしょうし、ストレスもドンドン溜まってしまいます。
では嫁姑問題がなかなか解決しない場合、次のステップとしては何をするべきなのでしょうか。

夫などの第三者に助けを求める

まずは、他人にしっかり助けを求めることです。
先ほどは夫とのコミュニケーションに関して言及しましたが、それだけで解決しないのなら、夫が直接嫁姑問題に関与するよう、助けを求めることが必要です。
それ以外にもし解決できる第三者がいるのなら、助けを求めてみることを試してください。

できるだけ会わないようにする

そもそも嫁姑問題は、お互いに顔を合わせるからトラブルに発展してしまうものです。
もちろん必要だから顔を合わせているのですが、その機会をできるだけ減らすようにしてください。
現実的に減らせるわけがないと考えているかも知れませんが、案外気を遣っていたり、つい習慣で会ってしまっていることもあるはずです。
冷静に姑と会わなければいけない状況を分析して、よく考えれば会わなくていいようなケースは会わないで済ませるようにしていきましょう。

関係性に関わる環境を変えてみる

もし姑と同居しているのであれば、別居まで検討する必要があるかも知れません。
その他にも姑と関わらなければならないような、場所的、関係的、時間的な「環境」を、今までと違うものに変える方法がないのかをよく考えましょう。
会わなければ、嫁姑問題はそこまで大きな問題にならないことが多いはずです。

まとめ

嫁姑問題は嫁にとって、これ以上なく頭の痛い問題で、さらにありとあらゆる家庭で起こりえる、よくあるものでもあります。
まずは客観的に状況を「俯瞰」してみてみてください。
第三者視線で見れば、実は馬鹿げた問題だったりもします。
さらにどうしても解決しないのであれば、夫に助けを求めたり、姑と別居するなど、解決に向けての行動も必要となるはずです。