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妻から奪ったもの
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
私は38歳の銀行員。ごく普通に学生時代を過ごし、平凡な人生を歩んできました。
社会人1年目に知り合いの紹介で出会い、3年の交際を経て結婚した同い年の妻は営業職です。
妻の実家は、ある地方都市で大きな邸宅を構える名家。
両親の厳しいしつけと、深い愛情を受けて育った妻は明るく社交的。
それに対して、穏やかで落ち着いたタイプの私はまさに対照的。
だからこそ、恋人時代はお互いにないものを補い合える良い関係でした。
しかし、お互いの仕事が忙しくなった結果、いつしか一つ屋根の下で暮らす“単なるパートナー”のような関係になってしまったんです。
すれ違い生活の中で冷めていった妻への気持ち
私は残業こそ多くないものの、仕事でのストレスは常に抱え、顧客情報などの問題もあることから、簡単には仕事の愚痴をこぼせない状況でした。
一方、妻は仕事をバリバリこなしていく中で出張が増加。普段も帰ってくるのが深夜になるのが珍しくありませんでした。
今思えば、妻から「今日は遅くなる」と連絡が来ても、すべてが仕事ではなく、実際には不倫相手と会っていた時もあったのでしょう。
でも、当時の私は妻をまったく疑っていませんでした。
やがて、生活時間帯のズレが会話の少なさにつながり、少しずつ心が冷めていくのを自分自身でも感じ始めました。
それでも、私自身は妻を裏切るようなことだけはしないように気をつけていましたし、きっかけ一つで元通りの関係に戻れると思っていたんです。
偶然の出来事から発覚した妻の不倫と言い訳
そんなある日のこと。
夕方に妻から「今日も仕事で遅くなる」と前もって連絡があった日の夜、私は気晴らしに同僚と飲みに出かけました。
同僚のオススメのお店があるという、自分ひとりでは絶対に行かない繁華街で楽しく飲んだその帰り道、ホテルから妻が男と出てくるのを見てしまったんです。
きっと、妻は私が行きそうにない街を選び、逢瀬を重ねていたのでしょう。
家に帰ってきた妻を問い詰めると、不倫をあっさり認め、涙を流しながら謝ってきました。
しかし、不倫の理由やきっかけについては、「仕事の相談をしているうちに、つい……」とか「相手は上司なので断れず」など、言い訳ばかり。
とうてい納得できるものではありませんでした。
私が妻に突きつけたのは“離婚”もしくは“退職”
怒りが収まらず、「もう別れよう」と告げた私に、妻は「お願い、許して」と謝るばかり。
「もう二度と裏切るようなことはしないから」と言うものの、相手が妻の上司であることを考えれば、「もう二度と会わない」というわけにはいきません。
そこで、すべてを水に流す代わりに私が出した条件は、退職すること。
妻にとって仕事がどれほど大事で、やりがいがあるものなのかを分かっていました。
だからこそ私は不倫の仕返しとして、妻からそれを奪いたかったのかもしれません。
田舎の名士である父の顔に泥を塗ってしまうため、妻の中で「離婚する」という選択肢はあり得ない……。
結果、妻は退職することを決め、私が納得するまでは転職やアルバイトもせず、主婦として私をサポートすることを受け入れたのでした。
妻の不倫懺悔から数年経っても心から許すことができない
その後、夫婦関係が良くなったかというと、決してそんなことはありません。
私の前では一応しおらしくしている妻も、実際は私への怒りや憎しみを抱えていることでしょう。
家庭に大人しく収まるタイプではない妻は、「働きに出たい」と訴えてきますが、私の「まだ君を心から信用できないんだ」の一言で、妻は何も言えなくなります。
一度は心から愛した人なので、いつかは許せる日が来るはず。でも今はまだ、その時ではない――。
妻には、自分の軽はずみな行動でどれほど私を傷つけたのか理解するためにも、しっかり反省して欲しいと思っています。
引用元:修羅場ライフ
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