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名作恋愛映画に突き動かされた経験譚
tatsu 男性
公開日|2022.03.31
更新日|2022.03.31
学生時代に憧れていた異性のことを、ふとした瞬間に思い出してしまうことはありませんか?
私と彼女は高校3年生の時に同じクラスでしたが、直接言葉を交わすチャンスはありませんでした。
社会人になって日々の雑事に追われていくうちに、いつしか彼女の顔や仕草も曖昧になっていきます。
そんなある日のこと映画館で観たのが、岸善幸監督の「二重生活」です。
ヒロインの白石珠は大学で哲学を学んでいる女子大学生、
卒論のテーマとして担当教授から与えられたのは「哲学的尾行」。
見知らぬ相手を尾行していた珠がいつしか一線を越えてしまうという、
ちょっぴりサスペンスタッチの恋愛映画です。
メガネをかけて地味なメイクで白石珠に扮しているのは門脇麦さん、
スクリーンの中に映る姿はまさにあの彼女にそっくりで...
上映が終わって家に帰ると押し入れから引っ張り出してきたのは、高校の卒業アルバム。
私の時代には個人情報の保護にはそれほどうるさくないために、彼女の住所もしっかりと記載されています。
電車で2駅ほどの隣町で、駅から徒歩で15分といった距離でしょう。
夕暮れ時の住宅街の真ん中にひっそりと建つ1軒屋の2階には灯りがともっていましたが、
ピンク色のカーテンで覆われているために中までは見えません。
映画の中の珠のように思い切った行動を取れなかった私は、その灯りを見ただけで満足して家路を急ぐのでした。
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