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ご先祖様がブロックしてくれた女
メン・ヘラー
公開日|2023.03.11
更新日|2023.03.11
最初にパーティーで知り合ってすぐ交際になった元彼女の話です。
誰でも知っているお嬢様、お坊ちゃん大学の付属女子高で講師をしていました。
あまりに重くて半年で私はフェードアウトしましたが、2年後に偶然再会して復縁しました。
復縁してうまくいくには「別れた時に嫌だと思った点が改善されている」のがマストだと私は考えます。
再会した彼女は重い感じが無くなっていました。それ以来、約3年、交際は一見順調に続きました。
その頃に結婚話が出て、私もいよいよ決断のタイミングかと少し腹をくくる気持ちになったのです。
しかし、その矢先に信じられないような2つの事件が起きて一瞬にして私は別れを決断しました。
2月の日曜日でした。私は渋谷のジムへ好きなレッスンを受けに毎週行っていたのですが、その日は予定が変更して間に合わなくなったのです。
調べると六本木の同じジムなら、そのレッスンに間に合うと判明し六本木へと向かいました。
行く予定はまったくなかった六本木でレッスンを終えて、六本木ヒルズ近くを歩いていたその時に1つめの事件は起きました。
ボケっと六本木通りを歩いていたら、反対側から来る人とすれ違った瞬間に何ともいえない空気を感じたのです。
私は振り返って、その人の後ろ姿を見たら間違いなく彼女です。それも反社ではないでしょうが茶髪のチンピラ風のオッサンと並んで歩いています。
彼女とチンピラオッサン(チンピラ1号とします)の後ろを数メートル歩いて追う形になりました。
チンピラ1号は地下にある店へと階段を下りて行き、彼女は一人で立っていました。明らかに後ろに私がいると気づいています。
どうするのか?と思ったら何と物影に隠れたのです。
次の日にしれっと彼女は何事もなかったようにLINEをしてきました。当然無視です。それが3日続いたタイミングで「明日、10分くらいでいいからどこかで会える?」と返事をしました。彼女に私のマンションのカギを渡してしまっているので何があっても奪還しないとマズイからです。
このLINEのラリーで「私は起業したくて、あの人は相談に乗ってもらっている有名なコンサルタントなの」とチンピラ1号と一緒にいた言い訳を始めました。
「ふーん、有名なんだ。そのコンサルの名前教えてよ」
「あの人には奥さんも子どももいるし…」
バカかこいつは思い、私は珍しく感情的に「汚らしくてけがらわしい女だ」と罵倒しました。
2つめの事件はカギを奪還するために待ち合わせた現場で起きました。
待ち合わせ場所に現れたのは彼女だけかと思っていたら、ダサいニットをきたチンピラ風のオッサンを帯同してきたのです(チンピラ2号と呼びます)。チンピラ2号は開口一番「お前、うちの娘のストーカーやってんだろ」と私に言い放ってきました。
六本木で彼女がチンピラ1号と歩いていた後ろを数メートル歩いたことを指すようです。さらにチンピラ1号は財布からボロボロの名刺を取り出して「知り合いの弁護士の事務所が近くにあるから行ってやってもいいんだぞ」と意味不明な脅しをかけてきました。
私は、「それでも全然いいけど、そこに警察あるからそっちに行こうぜ」と冷静に切り返すとチンピラ1号は「そんな事が言いたいんじゃない」と取り乱して去って行きました。その間、彼女は私をにらみつけるだけで一言も発しませんでした。
無事にカギは奪還できてほっとしました。
思い返すとこの事件の半年前から「父親がガンになって手術をする」「父親はワンマン社長なので会社が立ちいかなくなる」「実家も売却しなければならなくなる」と漏らしていました。私がこの女と結婚しようものなら自分の財産はもちろん、私の家族の財産もむしり取られていた可能性は高いです。人生がめちゃくちゃになるところでした。
行くはずのなかった六本木で、反対側から歩いてきた彼女と一瞬すれ違う。
私はこれを単なる偶然と片付けられません。あり得ない確率です。
自分ではどうにもならない大きな力。それこそ、ご先祖様や守護霊様がブロックしてくれたとしか考えらません。
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