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不幸のノート
あみあみー子 女性
公開日|2024.01.23
更新日|2024.01.23
私が高校生の頃、同じクラスの男の子と付き合いました。
お互い初めての恋人で教室での接し方がわからず、またクラスの子達にバレるのが恥ずかしくて、学校では隠れて交換ノートを始めました。
1カ月もしないうちに風の噂で付き合っていることが周りに広まってしまい、かといって、ベタベタイチャイチャできる2人でもなかったので、今まで通り交換ノートを続けることにしました。
しかしながら私たちの交換ノートの存在に気づいた1人の女子がノートに書き込んでいたのです。
「私この前●●(男の子の名前)にマフラーもらったよ」
というような内容でした。
その女の子は元々周囲の男子をたぶらかすような言動が多く、同性からは嫌われるタイプだったので、私自身もあまりよく思っていませんでした。
マフラーのことについて彼に詳しく事情を聞いたところ、私の知らないところで本当にマフラーをあげていたようで、さらにはその子からお礼に違うマフラーを貰っていたようでした。
本人曰く、それはお互いが不要なマフラーだったそうなのですが、お互いが身につけていたものを交換するという行為は、当時のピュアな私にとっては結婚指輪の交換に感じるくらいショックでした。
そのエピソード以降も、彼女はやたら私の彼氏にベタベタしてみたり、私を差し置いて駅まで一緒に帰ってみたりと思わせぶりな行動が多く、彼氏も人が良すぎて何も言わないため、私は孤独を感じ、お別れを告げることにしました。
あの交換ノートは私が持ったままでしたが、それ以降、そのノートは私の恨みつらみを書くための不幸のノートになりました。
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