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高校の時、バイク免許を取りに行ったら彼女がいて...
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
僕が中学生の頃の話です。僕の通っていた中学校では2年生に上がる際にクラス替えがあったのですが、僕は2組から2組という変化のないクラス替えに終わりました。同じく変わらないクラスメートの中に彼女はいました。今思えばクラス替えの当日教室で初めて会ったのが彼女で僕を見つけて満面の笑みを浮かべた彼女にこの時恋に落ちたのだともいます。
僕と彼女は比較的、仲が良かったこともあって一緒に行動する機会が多くありました。修学旅行、課外学習など多くのイベントで彼女に近くにいることができました。しかし、当時まだまだ携帯電話が普及していない頃だったので連絡を取り合ってどこかに一緒に、ということはできませんでした。結局僕は中学卒業の日まで告白はおろか連絡先を聞き出すことすらできずに終わってしまいました。
工業高校に入学した僕の周りには男子しかおらず、一応共学ではあるもの男子校に通っているような感じでした。高校の入学と同時に携帯電話は買ってもらったもの、男友達しかアドレス帳には登録されておらず、彼女は別の学校に通っています。彼女と同じ学校に行っている友達から連絡先を教えてもらおうとも考えました。しかしそれは何かが違うと思って断念。そして悶々(もんもん)とした日々を過ごしながら一年が経ちました。
僕の通っていた高校ではバイク通学が許されていました。僕もさっそく友達と一緒に試験を受けに行ったのですが、まさかの三連敗。友達はみな合格してしまって自分ひとり四度目の免許試験を受けることに。そこで奇跡が待っていました。彼女がいたのです。しかも一人で。
彼女も僕に気づいたようで、クラス替えの当時と同じ満面の笑みで僕のところにやってきました。どうやら彼女も僕と同じく何度か落ちて一人になってしまったようでした。この日僕と彼女は無事に免許を取得。二人で合格の余韻に浸っていると彼女が連絡先を教えてほしいと。今までの人生で一番幸せな時間でした。
その後メールのやり取りをして一緒にドライブに行こうという話をしましたが、それは叶うことがなく彼女と連絡は途切れてしまいました。風の噂で彼氏ができたそうです。僕がもう少し積極的になっていたら結果は変わっていたのかなと今でもたまに思います。チャンスはやってきてもそれを確実にものにできるかは別なんだなと痛感しました。
引用元:恋よ恋
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