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姫はわたし
公開日｜2023.02.09
更新日｜2023.02.09
私は京都の大学の心理学専攻の大学生でした。
当時付き合っていた男性はおらず、周りの友人が大学デビューと同時に次々と彼氏ができた話を聞き羨ましいと思っていた時、私にも同学年の気になる男性A氏ができました。
同じ専攻で授業で会うことが多く、休み時間や授業が始まる少し前の時間に徐々に話をするようになりました。
共通の友人もいたことで何度かご飯に行ったり、二人でご飯や映画に行ったりして仲良くなっていきました。
かなりシャイだった私はそこからどうやって好意を伝えようかと悩んでおりまして、なかなか友人同士から恋人同士になるのは難しく、そうこうしているうちに就活や卒業論文で忙しい大学4回生の時期になりました。
A氏は神奈川県出身の男性で、卒業後の就職先は東京都の会社でした。
私が住んでいるのは大阪府なのでめったに会う機会がなくなります。
ここで頑張って私から告白したところでお付き合いしたばっかりなのに遠距離恋愛は確実になるわけです。
かなり人生初の恋愛にしてはハードルが高いなと思い、悩みましたが、私から思い切って大学4回生の冬に頑張って告白しようと思いました。
そんなある日、A氏から卒業論文のための実験参加のお願いをされて、実験室に行きました。
実験内容は「人がすれ違う時にどこを見てすれ違うのか」というもので、目の前の大きいスクリーンに映し出した人物が参加者に対して向かってきてすれ違う映像パターンを見せてそれを何度か行います。
ちなみに映し出された人物はA氏でした。
その向かってくるスクリーンのA氏に対し、実験参加者はどこを見てどっちにすれ違うのかをみる実験だったのです。
私がその実験に参加して実験が終わる頃、最後に映し出されたスクリーンになんと「あなたに伝えたいことがあります。」とメッセージがついていました。
するとA氏が私の近くに来て告白してくれました。
A氏も私と同じくシャイな方なのにかなり思い切ったことをしてくれてとても嬉しかったです。
そこから遠距離恋愛を経て今年結婚する予定です。
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