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メールやLINEがある時代に文通が積み上げた恋愛
徳田 男性
公開日|2023.03.11
更新日|2023.03.11
彼女との出会いのキッカケはファストフード店のアルバイトでした。
私は主にハンバーガー等の製造を担当する裏方で、彼女はレジ対応や接客などを行っていました。
なので、仕事中はあまり関わることをがありませんでしたが、休憩時間や待機時間で使う休憩室でたまに時間が合うことがあって、そこで世間話をすることがありました。
私は次第に彼女のことが気になり始めていました。
店長やバイトリーダーの方がとても友好的で、従業員同士の連絡先の交換などを禁止するどころか推奨する感じだったので、その時、休憩室にいたグループで連絡先の交換をしました。
私は口下手だったので、自分の力だけで連絡先の交換をすることが難しかったため、本当に助かりました。
彼女と仲良くなりたいと思って、何度か連絡をしてデートの約束をしようとしましたが断られてショックでした。
そのあと、同僚の子から「あの子は今は彼氏がいる」と教えてもらって、「事前に確認しておけばよかった」と後悔しました。
それからは特に連絡を取り合うこともなく、普通にバイトをしていましたが、3か月後ぐらいに彼女からデートの誘いを受けました。
彼氏と別れたようでした。
私は恋愛下手なので、自分から告白して失敗することが多かったため、相手からデートに誘ってもらうことがとても新鮮でした。
あの時に勇気を出して告白していたから、誘ってもらえたんだと思います。
それから、何回かデートをしましたが、なかなか告白する雰囲気になりませんでした。
最初のデートの1か月後ぐらいから、私が遠方へ引越しすることになり、バイトを辞めたため、彼女との接点が無くなりメールをすることも無くなりました。
しかし、引っ越してから1年後に彼女から「文通しませんか?」という連絡が届きました。
その時、私は恋愛相手がいなかったのでOKを出し、2年ほど文通しました。
メールやLINEなどがある時代なのに文通をするというのは違和感がありましたが、彼女とのやり取りを続けることが出来ました。
文通という手間がかかる形だったからこそ、彼女のことを深く知れたし、自分のことも深く知ってもらえたような気がします。
彼女からの文通が届くのが楽しみで、他の人と恋愛することなんて、全く考えていませんでした。
しばらくして、私は仕事の関係で彼女とバイトしていた地域に引越しをすることになり、彼女にデートを申し込んで、そこで告白してOKをもらいました。
最初のデートから実際に付き合うまで3年以上かかる遠回りで珍しい恋愛でした。
メールやLINEなどではなく文通で繋がり続けることが出来たのは珍しい恋愛だったと思います。
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