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中学で、遠距離恋愛
ヒトコイ引用投稿アカウント
公開日|2022.02.10
更新日|2022.02.10
私がまだ中学生2年生の頃。当時、私には小学生の頃から大好きだった女の子がいました。私にとって初恋の女の子、あだ名はサリー。
いつもニコニコ笑っていて明るく元気な女の子でした。彼女の笑顔を見ているだけで私はとても幸せな気分になりました。
そんなある日のことです。
友人たちと話している時に「好きな人は誰?」とお決まりの話題になりました。私は普通に「サリーが好き」と言うと友人たちが驚いた顔で真顔になったのです。
「お前らが言えっていうから言ったのになんでそんなリアクションなんだよ!」
と私が言うと、友人たちが私の後ろを指さしています。
「え?」と私が後ろを向くとそこにはたまたま通りかかった「サリー」が!
「え~~~~!」と私。
「・・・タタタ(走り去るサリーちゃん)」
終わった・・・そう思いました。それからはサリーちゃんは私に笑いかけてくれなくなりました・・・私の顔を見るとすぐに走り去ってしまうのです。
なんてこった・・・しばらく本当に落ち込みました。しかし、ある日思ったのです。
「どうせフラれたようなもんだし。もう堂々と告白しちゃっていいんじゃね!」と。
そう思った時が吉日!ということで、翌日の放課後サリーが所属するハンドボール部へ向かいました。そして「サリーに部活が終わったら体育館の裏口に来て欲しい」と告げました。
来てくれなかったら仕方ないと思って待っていると目の前に「サリー」が!?
「わっ!も、もう部活終わったの?」
「うん」
「来てくれてありがとう」
「うん」
「この間のことなんだけど・・・聞いてた?」
「うん」
「えっと気にしないでいいからね」
「え?この前言ってたこと?」
「いや、これからいうことを気にしないでってこと。」
「え?」
「小学生の頃から好きでした!」
「・・・」
「もう言ったようなもんだけど、堂々と言いたくて・・・」
「・・・」
「いや、ホント気にしないでいいから。どうせフラれてるようなもんだし。」
「ありがとう。嬉しい。」
「え?」
「わ、私も小学生の頃から好きでした・・・」
「え?え?え?え~~~~!」
はい、すいません。両想いでした。二人の恋は成就しました!ありがとう神様仏様!
こうして私とサリーはめでたくお付き合いすることになりました。しかし幸せは永く続かなかったのです。
それから半年後のことでした。
「引っ越すことになったの・・・」泣きながらサリーに告げられました。
「・・・」
何も言えませんでした。驚きと悲しさで何も言えませんでした。
そして泣きました。なにもできない自分の情けなさにただただ泣きました。受け入れるしかない自分の無力さにただただ泣きました。
「メールするから」とサリーちゃんは他県に引っ越していきました。それから何度もメールのやりとりをしました。でもそれもいつか減っていき、やがてメールのやりとりは自然になくなりました。
今現在「遠距離恋愛」をしている皆様へ。距離なんかに負けないで欲しい!その愛を貫いて欲しい!
でももし離れ離れになってしまっても悔やまないでほしい。きっといつかその想いは貴方にとって宝になります。私がそうであるように。
引用元:恋よ恋
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