男女の友情は成立するのか?男女間の友情については昔から何度も語られてきたテーマです。


ある人は「成立する」と言い、またある人は「成立しない」と正反対の回答が出がち。


今回は男女の友情について改めて掘り下げてみて、成立するのかどうかを考えてみたいと思います。

目次

男女の友情はあるのか?


男女の友情が成立するかどうか語られるとき、両者が異性愛者で語られることが多いです。

同性愛者同士の男女、異性愛者と同性愛者の男女などさまざまな友達関係がありますが、すべてを掘り下げると膨大な文字数になってしまうでしょう。


そこで今回は異性愛者同士の男女の友情について掘り下げていきます。
男女の友情について成立するのか論争になるのは、男女間の友情という関係にはかたちがさまざまあり、複雑だからでしょう。

簡単に分けても3つのパターンが考えられます。

1:お互いに友達だと思っている
2:どちらかが恋愛感情を抱いている
3:実はどちらも恋愛感情を抱いている


たとえば1の場合でも、そもそもはどちらかが恋愛感情を持っていたけれど「恋仲になるのは無理」と諦めて友達になっているなんて場合もあるでしょう。

2も最初は友達だったのに気がついたら恋愛感情になったというケースもあれば、最初から恋愛的な好きだったけれど友達枠におさまって、チャンスを伺っている人もいるはず。

3は実は両思いだとお互いが気づいている場合もあれば、どちらもが相手の気持ちに気づいていないケースもあるでしょう。

これらすべてをひっくるめて「友達」と言ってしまうので、男女の友情について成立するしないの意見がまとまらず、複雑化する一因になっているのです。

そして性別によっても男女間の友達に対する意識が別れがち。

以下で男性と女性、それぞれの考えをみてみましょう。


男女の友情について女性側の意見


まずは女性側の意見からみていきましょう。


「恋愛対象と男友達ってまったく別物ですよ。男友達のことは好きですが、恋愛感情なんてありませんだから男女の友情は成立すると思います」


「男友達に恋愛感情を持たれても、嬉しいですけど困るほうが大きいですね。男友達と恋人ととして付き合っている姿なんて想像もできません」

筆者は恋愛ライターとして活動するなかで、男女の友情については何度もリサーチしています。

女性側からは上記のような意見が見受けられがちです。


恋愛対象と男友達はまったくの別物であると考えています。

男友達に抱く好意は愛情ではなく友情だと確信があるようです。

ただし以下のような意見もあります。


「男友達とふたりで遊んでいると、まるでカップルのような親密な雰囲気になることがあります。自分から迫ることはないですが、向こうからスキンシップしてきたら受け入れてしまいそうな自分がいます」

「既婚者の男性を好きになってしまいました。でも不倫関係に進む気持ちはありません。悩んだ結果、友達として仲良くなっています

女性だからといって、必ずしも友情と愛情の線引きができているとはかぎりません。

曖昧な関係を楽しんだり悩んだりしながら続けているケースもあります。

このようなケースだといつ恋愛関係へ発展しても不思議ではないでしょう。

「男友達がわたしのことを女として見ているのは感じています。恋愛感情がありつつも告白する勇気はないようですね。わたしのことが好きだから思いっきり優しくしてくれますし、わがままも聞いてくれます。言い方が悪いかもしれませんが一緒にいて便利だから、友達でいるのかもしれません」

相手の恋愛感情を知りながら、それを利用するために友達でいるなんてケースもあります。

自分のことを好きでいてくれる人はとても優しく接してくれるもの。

特別扱いされると優越感を得られますし、毎日の生活が快適にもなります。

ある意味、利用されているのですが、男性側も好きな人と仲良くできて嬉しいというメリットがあり、Win-Winな関係ともいえるでしょう。


男女の友情について男性側の意見


次に男性側の意見を見ていきましょう。


「女友達に抱いている感情は友情だと思います。でも一切性的な目で見ていないかと聞かれると自信はないですね。ボディラインにドキドキしてしまうこともありますし、お酒が入るとスキンシップしたくなるときも……。絶対に一線を超えない自信があるかと聞かれると、返答に困っちゃいますね」

男性は恋人であれ、友達であれ女性全般が好きな傾向があるものです。

そのためどんな関係性であれ、ふとした瞬間に相手を性的な目で見てしまうことがあります。

男性は友情と愛情の境目が曖昧な人が少なくないようです。

そして性欲に振り回される面もあります。

友情だと思っていてもふと女友達に色っぽさを感じてしまうと、瞬間的に性的な気持ちになってしまいがち。


このような気持ちの揺らぎを感じる男性は多いのではないでしょうか。

ただし近年では若い世代を中心に次のような男性も増えているようです。

「女友達のことは好きですけど、それは友情としかいいようがない感情ですよ。共通する趣味があって、一緒にいて楽しいから、つるんでいます。
女友達に対して性的な気持ちになったことはありません。恋愛感情に発展することなんて考えられませんね

友情と愛情を完全に分けて考えられる男性も増えているように感じます。

性別にとらわれずに、ひとりの人間として向き合えるようになってきているのかもしれません。

「周囲には女友達って言っていますが、自分は相手に恋愛感情があります。
相手からも友情とは違う好意を感じるような気がしますが、確信はありません。
ふたりきりで出かけるときは恋人つなぎで手をつなぎますし、お酒を飲めばハグをしたり、くっついたりすることも……。
楽しいといえば楽しいんですが、曖昧な関係にモヤモヤすることもあります」

完全に女友達に恋愛感情がある男性もいます。

恋愛対象として意識しているのに何らかの理由があって一歩踏み出すことができないでいるのです。

草食系で積極的になるのが苦手なケースや、すでに彼女がいて深い関係になるのを自重している場合などが考えられます。


「気になる女の子をゲットしたいときは、友達になって距離を詰めていきます。
悩みを聞いたり頼りになるところを見せたりして信頼してもらえるようにするんです。
こちらの弱みを見せて、母性本能をくすぐることもあります。
十分に信頼してもらえるようになってから、アタックするのが僕の常套手段です」

恋愛関係になるためや、体目当てで友達になろうと近づいてくる男性もいます。

友達になるのが目的ではなく、男女の関係になるためのステップとして「まずは友達から」と考えているのです。

彼女にしたいという気持ちなら可愛げがありますが、下心のみで友達になろうとする男性もいるので注意が必要でしょう。


結局、男女の友情は成立するの?

男女の友達といっても、完全に友達だと思っている場合もあれば、実は片思いをしている、恋愛関係になるためのステップとして考えているなど、本音は複雑なのが理解できたのではないでしょうか。

これらすべての友達関係に友情が成立しているかといえば、答えは「していない」となります。

だからといって、男女に友情が成り立たないかといえば、そんなことはないでしょう。

ときに恋愛感情が芽生えてしまうケースもあるとは思いますが、基本的に友達として異性愛者の男女が友情を育むことは可能だと筆者は考えています。


異性が恋愛対象である男女が友達でいるのは、同性同士でつるむのとは違う感覚があるのは仕方のないこと。

ただ同性の友達と同じではないからといって「友情は成立しない」と考えるのは偏りすぎな気がします。

異性同士ですからときには、性的な気持ちになることもあるでしょう。

それで安易に一線を超えようと考えなければ、高ぶった気持ちはいずれ落ち着くもの。

万が一、本気で恋に落ちてしまったら、そのときはそのときで身の振り方を考えればいいのです。


あまり深刻に考えず、友情を育めばいいのだと思いますよ。

異性だとか年代だとかにとらわれず、柔軟に向き合っていきましょう。



「男女の友情」についてよくある質問

男女の友情に関して、よく出てくる質問をご紹介します。


男女の友情は成立しますか?

答えは一概には言えません。

男女の友情は、お互いが友達として意識している場合や恋愛感情がない場合に成立することがあります。

しかし、恋愛感情が芽生えてしまうケースもあるため、完全に友情が成立するとは言えないでしょう。


男女の友情にはどんなパターンがありますか?

男女の友情には純粋な友情、片思いの友情、過去の恋愛関係からの友情、友情と恋愛の境界線が曖昧な関係などのさまざまなパターンが存在します。

まとめ

今回は男女の友情について成立するのかどうかを、さまざまな意見をもとに考えてみました。


男女の友達は恋愛関係に発展する可能性があるだけに、同性との友達とは違ったものになりがち。


しかし、友情を育んで友達として付き合っている人はたくさんいます。

あまり異性だと難しく考えないで、気軽に友情を育んでいくのがおすすめです。