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withで出会った自称モデル男
はるか
公開日|2022.09.28
更新日|2022.09.28
これは「withで出会った、割り勘男」の続きです。
しばらく反省期間として推し活に励むと言いながら、実は地味に使い続けていました。
あの日の雪辱を晴らしたかったのかもしれません。
ちなみに、withを紹介してくれたA実には紹介してくれた感謝ではなく、愚痴を聞いてもらう料としてご飯を奢りました笑
(私のひどい妄想にも愚痴にも付き合ってくれる最高の友達です)
あの日の雪辱を晴らすべく、スワイプし続ける日々
高級料理店で割り勘男と出会ってしまってから、私はその失敗を取り戻そうと暇さえあればwithでスワイプを続けました。
実は自他共に認める面食いなので、かなりシビアに吟味していました。
すると、こんな男性が。
ひとこと「実はモデル活動もしてます😉」
初めてこんな人を見たので、へーっと思い、写真を見てみました。
ふーん?割と良さげ?
写真はモデルというだけあって割といいなと思いました。
でも割り勘男の方が見た目はタイプだった笑
プロフィールをみてみると、
「初めまして(中略)
会社員をしながら、モデル活動もしています。
モデルをしてるというとチャラいと思われがちですが、実際はそんなイメージとは裏腹に、かなり奥手なのでお誘いするまでに時間が掛かってしまうかもしれません。
(中略)こんな僕でもよければいいねお願いします!
マッチできたら楽しくお話しできるように頑張ります!」
確かに少しチャラそうな見た目だったけど、真面目そうな自己紹介に好印象を受け、いいね。
(でも別にめちゃくちゃ興味が湧いた訳でもなかったので軽い気持ちでいいねしました。)
ピコンッ
Sさんからメッセージが届きました。
と通知が。
開いてみるとモデルの彼からでした。
「〇〇さん初めまして!
マッチできてすごく嬉しいです!
こういうの慣れていないのですが、楽しくお話しできるように頑張るのでお返事待ってます!」
自己紹介文と同じような丁寧なメッセージだったので、私も少し丁寧に初めましての挨拶をしました。
するとすぐに返信が。
「お返事ありがとうございます!
〇〇さんのプロフィール写真のわんちゃんは飼われている子ですか?
僕犬が昔からすごく好きでめちゃくちゃ可愛いなと思って!」
私のプロフィールから話題を作ろうとしてくれる姿に少し感動。
マッチングアプリは大体、「どこ住みですかー?(書いてある)」「彼氏作りでやってるんですか?(書いてある)」「社会人さんですか?(書いてある)」みたいなメッセージしか来なくてうんざりしてたので、彼のメッセージは新鮮でした。
意外に話し上手で盛り上がる
そこから彼とはいろんな話をしました。
彼も私も大好きな犬の話、趣味の話、仕事の話、学生時代の話…
かなり色んな話をしたと思います。
ここまで盛り上がったのは彼の話の展開が上手いというのと、返信が早く、話がぽんぽん進んでいったからだと思います。
(これがそういうことだったとは…と気づくのはまた後のお話)
気づけば彼のメッセージが1番上にあり、誰よりも彼の返信を優先するようになっていました。
別に好きとかそういうのじゃないけど!
私はひとつのことにしか集中できないタイプなので、彼にしか集中できなかったみたいです。同時並行とか苦手なので、つくづくマッチングアプリに向いていないと思います。
初めての電話
彼と話し始めて2週間がたった時のことです。
彼から急に
「もし、よかったら時間合わせて電話しない?」
とメッセージがきました。
メッセージでこれだけ盛り上がってるし、電話くらいアリかもなと思って承諾。
その日の夜にすることになりました。
プルルルル
「あ、もしもし」
思ったよりも低くて男らしい声に少しドキッとしてしまいました。
「もしもし〜。改めてよろしくー」
「フフッこちらこそよろしく」
「なんで笑ったの?」
「いやなんか思ったより〇〇が可愛い声してたから」
「何それ笑」
不意打ちをくらってこれには少しドキッとしました。
その後1時間くらい話して、また別日も電話をする約束をしました。
正直なところ、私は電話があんまり得意ではないので緊張してたのですが、彼はメッセージと同様に話し上手で、緊張なんてすっかり忘れて楽しんでしまいました。
なんかあの電話特有のどっちが話し出すのかわからない感じとか、声を出すタイミングが被っちゃった時の気まずさとか、聞こえなかった時の聞き直す感じとか、そういう気まずさを一切感じさせない彼の手腕にはつい拍手してしまいましたね。(心の中で)
た、楽しい…
電話はその後何回もしました。
初回はアプリ内の電話機能を使っていたのですが、不便なのでLINEを交換してから日中はどうでもいいメッセージをして、夜はどうでもいい話を電話でするというのがほぼ日課になっていました。
なんか不思議なことに話してるのが楽すぎて、頻度が多くても負担に感じることはなかったんですよね。
そのうち、日中あったことを夜話そ〜とか考えるようになっていって完全にS君は私の日常に入り込んでいました。
会ってみない?
そう電話中に彼から言われました。
えーーーーーでもあの割り勘男の件あったし、ここまで居心地いい人いないから正直会ってみたい気もするようなしないような、でも会って幻滅して貴重な毎日の話し相手失うのもやだな…。でも会ったら絶対楽しく話せるよな。なんなら彼氏じゃなくて友達になってもいいし、んんー迷う!!!(この間0.05秒)
「いいよ」
気づいたらそう言ってた笑
「え?!ほんと!?」
スマホの向こう側でS君の嬉しそうな声が聞こえてきました。
「なんでそんな驚いてんの笑」
「だって〇〇が会ってくれると思ってなかったから」
彼には割り勘男の話をしていて、もう簡単には会いたくないと思っていることを知っていたんです。
その話を聞いた後ならまぁ確かにその反応になるかぁなんて思っていると
「いつ空いてるの?なんかしたいこととか食べたいものある?お好み焼きは嫌いなんだもんね!」
とすっごいぐいぐいくる…!!
おぉおぉと圧倒されている間に、会う日もすることも決まっていてびっくり。
なんたるコミュ強。
会うまでの間も…
彼と会うのは10日後の日曜日になりました。
会うことが決まったら連絡頻度減るかな〜と勝手な予想は裏切られ、これまで通り、いやそれ以上に連絡がくるんです。
電話も変わらずで、たわいもない話をし続け、自分でもよく会話のネタが尽きないなと感心してしまうくらいでした。
会う1週間前になれば、「あと1週間だね!」
3日前になれば、「あと3日だよ!」
あっという間に前日になってSくんから「ついに明日だね〜!楽しみ!」とLINEがきました。
割り勘男で学んだ私は必要以上に期待はしないと決めていたので、緊張することもありません。
いつも通りの夜を過ごし、いつも通りの時間に寝ました。
会う直前
当日の朝になり、彼とはランチを食べる約束をしていたので少し早めに準備を始めました。
と言っても、いつも出勤する時と対して工程は変わらないのでご飯を食べても全て1時間で終わるくらいでした笑
早めに準備が終わってしまったので、暇やな〜って思いながらテレビを見ていると彼から電話が。
「おはよ〜。起きてた?」
「起きてたよ。なんなら準備終わっちゃったからテレビ見てた笑」
「え!まじ?俺も準備終わっちゃったから暇で掛けてみたんだよね
もし平気なら集合1時間早めない?早く会いたいし」
「あ、ほんと?いいよ暇だし」
私はめちゃくちゃちょろいので、この「早く会いたい」にときめきました。
ほんとにちょろすぎて、このちょろさが男運のなさなのか?ともはや悲しいまであります。
実際に会ってみたら
待ち合わせ場所につき、どこーなんて連絡しようとしていると
「〇〇!」
聞き覚えのある声が。
顔を上げるとSくんっぽい人が.....
でもなんか顔が違う!!!
なんか目ちっちゃいし、顔もでかくて肌感も写真とはだいぶ違う(失礼)
まぁ男の子も加工くらいするよね。
自分もしてるし、人のこと言えないわと思ってとりあえず挨拶をすませました。
その後元々予定していたご飯屋さんに向かいました。
ホ、ホストだと…?!
ご飯屋さんについてマスクを外すとあらびっくり!
めっちゃギャッターやった。(ギャッターとは歯がガタガタの人のことで私が勝手にそう呼んでます)
私は歯並びが悪い人がとにかく苦手なんです。
というのも、自分が歯並びが悪くて3年掛けて矯正をしていたこともあり、すごく気になってしまうから。
兎にも角にも、withでみていた顔とは違ってかなり苦手な顔でした。
しかし、やはり変わらず話は面白くて、「友達なら全然ありだな(上から目線でごめん)」と思いはじめました。
そんな時、彼から
「突然こんな話してごめんなんだけど、実は俺、1個嘘ついてた。ほんとにごめんなさい。」
「え、何々?」
「実は職業のことなんだけど…。」
(あーこれじゃモデルは無理だろうなと思いました(失礼))
「ホストなんだよね実は。」
ホッホスト…。
まじかよと思っていたのも束の間、彼はペラペラと将来の夢がどうでとか、そのためにはお金が必要で〜などと語り始めました。
もう会った瞬間から恋愛対象としては見れなくなっていたので、なんとも思いませんでしたが、まさかホストか〜と思いながら聞き流していました笑
悪い子じゃないけど…
衝撃のホストカミングアウトを聞いてからはまたいつも通りどうでもいい話に戻り、楽しくお話をしてその日は解散しました。
実際に会った感想としては割り勘男に比べたら全然マシということでした。
ホストという職業柄なのか、レディーファーストは一通りマスターしていましたし、お金も全て快く出してくれました。
ホストでも友達ならいいかな〜と思って、その後もしばらく連絡をとっていました。
(私の返す頻度は落ちてしまったけど笑)
10月の末になって、Sくんからこんな連絡が。
「〇〇!まじでごめんなんだけど、今日だけお店来てほしい😭
イベントなのにお客さんにドタキャンされちゃって…。お金は俺が払うから来るだけ来てほしい。お願い🥺」
困るな…と思い、無視を決めていると、スマホを投げたくなるくらいの着信の連続。
仕事中なのにうざいな…
店にはいけません!!
意を決して電話に出た私はそう答えました。
でも、としつこく食い下がってくる彼だが、私には私なりのポリシーがある。
クラブには行かない
ホストには行かない
怪しげなパーティには参加しない
この3つだけは上京して来てから頑なに守っているんです。
この店に来て欲しいという連絡をきっかけに、友達になれるかもと思ってたのは私だけだったのかな〜ってすごく残念な気持ちになりました。
写真詐欺は50歩、職業詐欺は100歩譲って許しましたけど、ホストに実際に呼ばれるのはキツかったです…笑
今後自称モデルと写真詐欺には注意しようと決意し、A実を誘って愚痴大会をまたもや開催させていただきました。
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