独身者を集めて公開処刑？今時珍しいガチのブーケトス

私が高校の友人の結婚式で受けた、今時少し驚きの仕打ちです。


「次に幸せになるのは、誰だ？」と色めきだつ、ブーケトス。
しかし、様々な生き方が許容されるべき昨今、結婚だけが幸せとは限りません。


昔は独身者のみを集めてブーケトスを行うのは当たり前だったかも知れませんが、今はご法度です。
それまで、結婚式に参加した経験は何度もあり、ブーケトスなどなどのイベントは、ないことも多かったです。


花嫁のブーケトスは、独身・既婚関係なく、女性たちを集めることが多かったように思います。
もしくは、自身の姉妹や親族などに、直接渡すことが多いように思いました。
私はそんな光景を目にして、「時代の変化だなぁ」なんて思っていました。


友人の結婚式に参列した当時、私は28歳でした。
周りの友人は既婚者が多かったですが、私は独身で彼氏もいない状況です。
当日参列していた高校の友人たちは、5人とも既婚者です。


チャペルでの挙式が終わり、庭でくつろいでいたとき、突然女性たちが数名、名指しで呼ばれました。


その中に私の名前もあり、今からブーケトスが始まるようでした。
高校の友人からは私のみが選ばれていることもあり、すぐに「独身者だけを集めた、ガチのブーケトスをやるんだ」と気づきました。
正直、「え？公開処刑じゃん。あり得ないな〜」と思ったのですが、もちろん場の雰囲気を壊すわけにはいかず、笑顔で参加。
花嫁は笑顔でブーケを投げました。
ブーケは違う参加者が受け取り、受け取っていた大学の友人と思しき方は、満面の笑みで新郎新婦と記念撮影をしていました。


もやもやの気持ちを持ちながらも、高校の友人の中でブーケとすに参加したのは、私一人。
晴れの日に、誰かに愚痴るわけにもいきません。
その後の披露宴に参加して、美味しいお食事をいただきます。


披露宴の途中、新郎新婦が中座し、私はトイレに行きました。

すると、先ほどブーケを受け取っていた方が、友人たちと話していました。
聞き耳を立てたわけではありませんが、その方たちが話していた愚痴が聞こえていました。
「独身者の公開処刑じゃん」「今どきこんなブーケトス、初めて」と言っていました。
「私もそう思う！」と会話に入りたいくらいでした。
誰にも言えずにモヤモヤしていた気持ちが、少しスッキリした瞬間でした。


その後、何度か友人の結婚式に出席しましたが、独身者を集めたブーケトスを経験したのはその日だけでした。
せっかくのおめでたい日だったのに、このようなことがあり、残念に思いました。
自分が結婚式をすることがあれば、このようなブーケトスは絶対にやらないと心に誓いました。