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見栄と意地で強行された悪魔の結婚式
まあみ
公開日|2022.06.24
更新日|2022.06.24
見栄っ張りで、人より劣っていると思われることがなにより大嫌いなA子。
そんな彼女が大手企業につとめるエリートと結婚することになり、結婚が決まった時は、鼻高々でした。
ただ、相手の男性、外見はいまいちみたいで、何度たのんでも写真を見せてくれないんです。
それが、わかってて、なんども頼む私たちも、けっこうイジワルなんですけど・・・・(笑)
そんな彼女、旦那様の外見への不満が、思いもよらない方向に爆発しちゃったみたいで、結婚1カ月前に参加して出会ったイケメンと浮気しちゃったらしいんです。
それがエリート一家にばれてしまい、結婚は破談に。
けれども、結婚が破談になったなんて、口が裂けても言えない彼女、なんと合コンで出会ったイケメンとの結婚式を強行することにしました。
式の当日、外は大嵐。
雷鳴がとどろく大雨の中、彼女の親戚たちが今回の不祥事によって、出席を拒絶した結果、友人である私たちのほとんどが人数合わせに参加させられました。
破談のゴタゴタでお金もなかったのでしょう。
結婚式は、私たちも恐縮するくらい、質素でみすぼらしいもの。
花やテーブルクロスすらなく、引き出物は、ちょっとしたお菓子と調味料入れ1個という謎の品ぞろえ。
A子の母親は「情けない」と式の途中で大泣きし始め、A子からブーケをもらうことになった私の友人は「縁起が悪い」と拒否する始末。
しかも新郎は、A子と何かもめたのか、始終、無愛想で一切笑顔もなし。A子の友人たちが余興で歌うはずだった歌のカラオケがなく、仕方なく選んだ別の歌は「恋人と別れて一人で生きていくという歌。」(もしかして、いやがらせ?)まさに悪魔の結婚式だったと、今でも語り草になっています。
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