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穏やかな彼氏と、冷たい元彼からプロポーズ。幸せのありか。
まゆげまる
公開日|2022.03.05
更新日|2022.03.05
彼との出会いはアルバイト先でした。
私がアルバイトしているお店に新入社員として入社してきたのです。
明るくて面白い彼はみんなともすぐに打ち解け、アルバイトや社員同士、仕事終わりによく飲みに行きました。
彼から告白されたのは、そんな飲み会を何度か繰り返していた帰り道でした。
その当時、彼氏も好きな人にもいなかったこともあり、好感を持っていた彼と付き合ってみる事にしました。
付き合い出すと、彼はとても紳士的で思った以上に友人からの信頼も厚く優しかったです。
そんな彼にどんどん惹かれていき、やがて私も恋に落ちていました。
そんな中、彼が仕事を辞める事になりました。
アルバイト先の職場は人間関係はとても良かったのですが、結構なブラック企業でしたので無理もないと思いました。
ですが、なかなか次の仕事を決めきれずにいた彼は、そんな状況で私と会うことを後ろめたく思ってしまい、約束がなかなか出来ない時期が続くことになりました。
お金なんかかけなくても会えるだけでいい私と、デートに連れて行ってあげたい、楽しませてあげたい彼と徐々にすれ違っていったのです。
そんなすれ違いが1年ほど続き、私に限界が来てしまいました。
イベントも一人、会う約束もできない、相談もされない。
付き合っている意味がわからなくなってしまったからです。
そこで彼に別れを告げると驚くほどあっさり引き留められることもなく別れたので
「あぁ、もう私をそこまで好きではなくなっていたんだな」と酷く落ち込みました。
そんな時に支えてくれていた友人から告白を受け、流され、付き合い出しました。
すると新しい彼ができた途端、彼から
「ちゃんと話したいから最後に一度だけ会いたい」
と連絡が来ました。
その当時の彼にも了承をもらい、会いにいくと
「仕事決めたんだ、結婚しよう」と言われました。
彼は無職の状況で私を引き留めるには自分勝手だと思い、何も言えなかったと言いました。
ですが、わたしにはもう付き合っている彼がいることを伝え、応じることはできませんでした。
それから、私が幸せなら…と笑顔で別れた彼がずっとひっかかったまま、新しい彼と過ごしていましたが、どうしても心のなかで引っかかっていました。
穏やかな彼との日々は特に喧嘩もなく過ぎ、やがてプロポーズを受けました。
時々「元気?幸せ?」とだけ連絡が来ていた元彼に、最後だと思い
「もう、結婚するから連絡出来ない」とだけ電話をすることにし、自分の中でケジメをつけようとしました。
すると電話口で彼が「そっか。どうか、幸せになってよ。俺は今も悪あがきしなかったこと後悔してる。俺が幸せにできる隙がないかとずっと思ってたけど、幸せになってくれるなら、もう諦めるよ」と笑いました。
その時、私がずっと好きだったのは彼だとはっきりわかりました。
すれ違いがあったのも、あっさり別れたのも、就職してプロポーズしてくれたのも、彼が私を「幸せにしたい」その一心の優しさだった事が嬉しかったからです。
それから私はその当時の彼に別れを告げて、今は彼と結婚しました。言葉通り、ずっと私を幸せにしてくれています。
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