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初恋にまつわるエトセトラ〜
コウタロー 男性
公開日|2022.10.01
更新日|2022.10.01
初恋ってどんなイメージだろう?ほとんどの人が「物心ついてから1番最初に好きになった人」って答えるのでは無いだろうか?
「そんなもん幼稚園の時に済ませちゃったよ!」なのか、もしくは「アイドルの〜くんの事好きだったなぁ」なのか。
とにかく普通の人の初恋ってこんな感じで人ごとって言うかあんまり実態の無い想い出話なんだよね。
そう言う意味で、僕は人とは全然違う初恋をした。
その時はそれが本当の初恋だとも知らずに。
それは大学一年生の18歳の時の事だった。
都内の大学付属高校からストレートに大学に入学した僕。
受験に追われる事もなく、のんびり高校時代を過ごして来た僕にとって、大学は大人になる為のモラトリアムぐらいの感覚でしか無かった。
そう、あの娘と出会うまでは…僕の学籍番号は1番。
付属高校上がりの勉強もしてこなかったお坊っちゃんの遊び人。
周りのクラスメイトの視線が痛かったクラス分けの日。僕は1発で恋に落ちた。
もう教室に入ってきた瞬間から彼女に釘付けだった。
ジェットブラックの艶やかなセミロングの髪、ちょっとウェーブがかかっているのが外国人みたいで。
眼の色が紫がかっていたのもそう感じる原因だったのかも知れない。
そんな印象的な見た目もさる事ながら、全体から醸し出す雰囲気がたまらなく大人だった。
今まで同い年の髪の毛まっ金金みたいな子ばっかり相手にしていた自分にとってその雰囲気は今まで感じた事のない感覚だった。
そう、あの日、あの瞬間、僕は人生を揺るがす最初で最後の恋に落ちたのだ。
自分を悲しみのどん底まで突き落とし、また自分自身もこれ程までに頑張れるのかと呆れるくらい成長させてくれる人だとは思いもせずに。
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