ゲイのカップルの中には「パートナーと結婚したい!」と思う人もいるでしょう。

カップルでいるよりお互いの結びつきが強くなるため、結婚には誰しも憧れるはずです。

しかし、一般的なカップルとは異なる点がいくつかありますので、どうすれば結婚できるのかわからない人のほうが多いかもしれません。

そこで今回はゲイのカップルが結婚したい場合はどうすれば良いのか、日本で同性結婚はできるのか詳しく見ていきましょう。

目次

ゲイの人は結婚できる?法律の関係性


結論から言うと、現在の日本の法律では同性同士の結婚はできません。

近年は同性婚を認めている国が増えているものの、法律が施行されたのは2000年代に入ってからです。

アメリカにおいても2015年に同性婚が認められるようになったので、最近になって認められるようになってきたと言えるでしょう。

日本においても、近年は性差をなくす動きであったり、同性愛を認めようとする動きが出てきました。
法律においても同性婚は認められないと「読み取れる」だけであって、はっきりと「同性婚は禁止」と書かれているわけではありません。

そのため、今後同性婚が認められ、ゲイのカップルが結婚できるような法律に変わる可能性はあるでしょう。


ゲイのカップルが結婚したい場合「パートナーシップ証明」がおすすめ


自治体によっては同性カップルのために、「パートナーシップ証明」というものを受けられるようになっています。

では一体、このパートナーシップ証明とは、どのような内容なのでしょうか?


パートナーシップ証明とは

パートナーシップ証明とは、結婚したときと似たような権限を与えるというものです。

たとえば、同性カップルとしてマンションやアパートに住むことを大家さんが拒否できなくなる、パートナーが入院した際に詳しい病状の説明を聞けるなどが、パートナーシップ証明で得られる権限となります。


結婚ではない点は注意が必要

ただし、パートナーシップ証明は法的な拘束力がありません。

そのため、家族と認めてもらえない場合もありますし、戸籍上は他人のままです。

また、2019年時点では全国で24自治体でしかパートナーシップ証明を認めていないため、受けるには認めている市区へ引っ越さなければなりません


パートナーシップ証明で遺産相続はできる?

先ほどお伝えしたように、パートナーシップ証明では法的な拘束力がないため、遺産相続や税制優遇は受けられず、パートナーの扶養にも入れません。

とは言え、証明を受けているカップルと受けていないカップルでは、得られるものに差が出てきますから、結婚を考えているならパートナーシップ証明を受けてみても良いかもしれません。


結婚したいゲイのカップルの間に子どもをもうけることは可能?


では次に、ゲイのカップルが子どもをもうけることは可能なのか見ていきましょう。

もちろん、どちらも男性ですから、二人の血がつながった子どもはもうけられません。

しかし、片親にはなりますが、養子縁組を行えば片側と親子になれます

将来子どもに理解してもらうこと、血のつながっていない子どもを二人で育てることなど課題はありますが、子どもが欲しいのであれば検討してみましょう。


生涯一緒にいてくれる同性相手を見つけるには?


パートナーシップ証明ができ、ゲイ専門のマッチングアプリもあるため、昔に比べて出会いの場はかなり増えました。

しかし、その反面「遊び目的」の人も増えたため、本気でパートナーを探す難しさは増しました。


また、オープンにしていない人にとっては、身バレリスクが怖くてなかなかマッチングアプリに手を出せず、出会いが少ない方もいます。

本気で結婚、パートナーシップ相手を探している方は、「真面目に出会える場所」に行くのが一番です。

ゲイ専門の結婚相談所である「ブリッジラウンジ」は、初めてのゲイでも安心できるサポーターがいます。

サポーターが、自分にあった相手を見つけてセッティングしてくれるので、より良い出会いが見つかりやすいです。

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ゲイのカップルがパートナーシップ証明をとった後に幸せに暮らすコツ


結婚の代わりにパートナーシップ証明を受けた後、ゲイのカップルが幸せに過ごすためのコツは以下の6つです。

いつまでも仲の良い二人でいるために、ぜひ参考にしてください。


結婚できないことは割り切る

日本にいる限り、法律が変わらないとゲイのカップルは結婚できません。

海外移住する予定がない場合は、いったん結婚できないことは割り切りましょう。

どうにもできない問題でケンカをしても、解決策は「受け入れる」しかありません。

パートナーシップ証明なら法的な効力はなくても、異性のカップルが結婚したような状態を手に入れられます。


子どもは血がつながっていないことも理解する

ゲイのカップルの間に養子縁組にて子どもをもうけた場合、血がつながっていないという現実は変えられません。

相手への愛情が強いほど、「二人の本当の子どもだったらいいのに」「血がつながっていれば、もっと家族の絆が強くなりそうなのに」と思う場合もあるでしょう。

しかし、血のつながりは変えられません。
それに、血がつながっていなくても、血縁関係のある家族のように、強い絆で結ばれている親子はたくさんいます。


大事なのはパートナーと子どもを愛する気持ちです。愛が深ければ、血のつながりがなくとも絆の強い家族になれるでしょう。


お互いを束縛しすぎない

パートナーシップ証明を受けているからと言って、全てが上手くいくわけではありません。

「パートナーシップ証明=相手は自分の物」というわけではないため、相手を束縛しないようにしましょう。

異性のカップルが結婚した場合でも同じです。

家族のような関係性になると、つい相手を支配したくなってしまうかもしれません。

しかし、相手の行動を制限したり、何をするにも、どこに行くにも報告を強要したりと、相手を束縛してしまっては、二人で過ごす時間が苦痛になってしまいます。

パートナーシップ証明を受けて同性を始めても、束縛はせず、それぞれ一人の時間も大切にしましょう。


相手を思いやる気持ちを忘れない

相手を思いやる気持ちも、幸せな生活を続けるうえでは必須です。

自分がしたいことばかり優先したり、疲れている相手を無理やり遊びに誘ったりするのは控えましょう。

思いやりを忘れてしまうと、あっという間にパートナーを解消されてしまうかもしれません。


周りの意見を気にしすぎない

同性婚が認められていない日本では、パートナーシップ証明を受け、同性を始めたゲイのカップルは、周りからいろいろと意見を言われるときもあるかもしれません。

しかし、他の人の意見を気にしすぎる必要はないのです。

あなたたちカップルが幸せならそれで良く、周りの人が口を出す権利はありません。

何か言われても気にしないでいられるようになると、今よりももっと二人の関係性は良くなるはずです。


どうしても結婚したいなら海外移住も検討してみる

パートナーシップ証明を受けても、やはり結婚したいとの気持ちが強いなら、海外移住を検討してみても良いでしょう。

同性婚を認めている国であれば、ゲイのカップルでも法律で認められたカップルになれます。


ゲイでも結婚できる国はどこ?日本人でも問題ない?


原稿執筆時点では、以下の国は同性婚が認められています。

  • アメリカ
  • スペイン
  • ベルギー
  • カナダ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • ポルトガル
  • スウェーデン
  • 他27ヶ国


上記の国であれば、双方もしくは片方がその国の国籍を取得すれば、ゲイのカップルでも結婚できます。


まとめ

ゲイのカップルは現在の日本の法律では結婚を認められていません。
しかし、はっきりと法律で禁止されているわけではないため、ゆくゆくは日本でも認められる可能性があります。

もし日本で結婚したいなら、結婚と同じような権限が与えられる、パートナーシップ証明を受けると良いでしょう。

それでもやはり結婚したい気持ちが強いなら、アメリカなど同性婚が認められた国で結婚することも視野に入れてみてください。