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答案がキモい
楓
公開日|2022.03.07
更新日|2022.03.07
メンヘラ予備軍くんと出会ったのは私が大学3年生の頃です。
その大学は3年生になると第二言語の講義が合同クラスになります。
そこで出会ったのがメンヘラ予備軍くんです。
私は第二言語が得意だったので会話演習では成績が良くないメンヘラくんと組むことが多かったです。
私が親切で教えてあげようという意味ではなく講師に頼まれたので仕方なく組んでいました。
しかし、メンヘラくんは私が好意でペアになっていると思ったらしくすごく近くに座って会話演習を、講義が始まる前の休憩時間にも話しかけてくるようになりました。
私は「話すのは演習中だけでいいよ。他の人としゃべってなよ。」と言うと
彼は「付き合ってるんだから一緒にいるのは普通でしょ。」と言ってきました。
私は「付き合ってほしい」なんて言葉をを演習中や休憩時間中に言った事はないし
そっけない態度で接していただけですが、拒絶して彼が演習を真面目に取り組まなくなると私の成績にも影響が出ると思い、付き合ってるフリをしました。
その日から彼にメールアドレスや電話番号を聞かれることが多くなりました。
ですが全て「忘れた」「登録してない」などと濁しながら演習を乗り切りました。
第二言語の学習も進み講義前に小テストが実施されるようになりました。
丸付けはペアと交換してその場で点数が分かる形式です。
メンヘラくんとのペアは相変わらず続いていたのでテスト用紙を交換しました。
丸付けをし答案が返されると私は驚きました。
そこには赤ペンで「大好き」「愛してる」「結婚したい」「こっち見て」など第二言語で書いてあったのです。
答案には重ならないように書いていましたが講師に提出する用紙だったのでドン引きしました。修正テープで消そうにも範囲が多く消せる時間がありませんでした。
講義後すぐに講師にメンヘラくんが書いたキモい愛の告白(第二言語)を見せ、演習ペアを変えてもらいました。
また、講義にはギリギリに来て終わったらすぐ教室を出るようにしてお付き合いという関係は自然消滅しました。
人の同情を勘違いして恋愛関係だと思った挙げ句私の答案をキモくしたメンヘラくんは今思い出してもキモい。
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