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8才年下の彼 電話占いで目覚めた既婚者同士の浮気
カヤ
公開日|2022.12.05
更新日|2022.12.05
ありふれた40才主婦の恋
不倫するのは、派手で遊び好きの女性と思われがちですが、そんなことはありません。ごく普通の主婦も、些細なきっかけで不倫してしまうのです。
今振り返れば、自分は何のためらいもなく不倫に足を踏み入れてしまいました。それも、既婚者同士のダブル不倫。
自分は今45才。彼に出会ったのは5年前のことです。
仕事は栄養士で、工場などの食堂で給食業を請け負う会社に勤務しています。
営業部が新しく食堂を契約してくると、しばらく現場に出向き、従業員に合った栄養と献立を考えます。
彼はその新規請け負い先の総務係長、32才でした。
「穏やかそうな人だな」
それが自分の第一印象です。眼鏡をかけた長身の彼は、外部の自分たちにも細やかな気配りをしてくれる様子に自分は惹かれていきました。
(彼と2人で食事してみたい、つきあってみたい、彼に抱かれたい)
そう思うまで時間はかかりませんでしたが、自分の心に突如沸き起こった恋心に、自分は自分でも驚いていました。
なぜなら、自分は19才で結婚してから20年間、夫婦睦まじく過ごしてきたからです。夫婦げんか一つしたことがありません。
「まさか40になって男性を好きになるなんて」
逸りだした心を止めることはできません。彼の存在は心の中でぐんぐん大きくなっていきました。
(彼に会いたい、抱かれてみたい)
仕事で連絡を取りたいからとLINEを始めると、内容は家庭のことにも。彼は奥さんと上手くいっていないようでした。
そして自分は仕事でお世話になったことを理由に、彼を夕食に誘いました。そう、仕掛けたのです。
居酒屋でお酒を飲み、軽く食事をしたあと、彼は言いました。
「Nさん(自分)、このあと、2人きりになってもいい?」
自分は静かにうなずきました。不思議なことに肝はすわっていました。軽く酔っていたせいもあるでしょう。
それからの、夢幻をさまようような時間は、言葉では言い表せません。
自分はそれまで、男性は夫しか知りません。初めて抱かれる夫以外の男性はあまりに刺激的でした。
会えば必ずセックス
逢瀬は週に1回の頻度で続きました。毎週日曜日朝に待ち合わせしてラブホテル。セックス。それまで経験したことのない体位。
若い彼は情熱的でした。
自分には既に独立した子どもが3人います。早く産んでしまったため避妊手術もしています。
だからいつも「中出し」。
それは彼にとって、とても嬉しいことだったようです。
自分も同じで、彼と別れたあとでも、彼の体液が体内に残っている感覚を楽しんだりします。
「心が通っていれば、男女には必ずしも肉体的結びつきは必要ない」
そう言う人もいますが、自分は違うと思います。一糸まとわぬ姿で抱き合って得られる肉体的快感こそ、生きものが根源から感じる幸せ・歓びに違いありません。
「柔肌の熱き血潮に触れもみで淋しからずや道を説く君」
与謝野晶子のこの歌こそ、人生の本質ではないでしょうか。
夫は日曜日仕事で、気づいた様子はありません。
彼は慎重でした。自分のスマホ登録は女性の名前、待ち合わせ場所は2人だけの隠語を使います。
誰にも気づかれずに不倫の待ち合わせができる。
スマホやLINEは確実に不倫の敷居を下げました。
40になって、肌やスタイルに陰りが出てきた自分でも、こんなに愛してくれる人がいる。誰かに自慢したいけれど、誰にも言えないこの秘密・・・。
そんな生活が2年も続いたでしょうか。
自分は、狂おしいほど彼を思う自分が怖くなってきたのです。長年連れ添った夫への罪悪感もあります。夫婦生活は当然なくなりました。
「更年期障害だから」
とやんわり断っていましたが、ある日夫に押し倒されたのを振り払ったら、二度と求めてきません。
(自分はこんなことしていていいのだろうか、あれほど好きだった夫なのに)
でも、誰にも言えない。誰にも相談できない。
不倫こそ純愛だと言った作家がいました。どんなに障害があっても、周囲を不幸にしても、愛に突き進む。確かにそうだと思います。
でも、お互いに家庭があり家族がいる以上、いつまでも続けることはできないのです。
自分は別れを選択しました。それは苦しい選択でした。
禁断の果実の味を知ってしまった者には、重い罰が待ち受けています。山が高ければ谷も深いのです。
そんなときに知ったのが、電話占いのシエロでした。
友人や知人の誰にも言えない不倫でも、電話なら気軽に相談できます。
ネットで検索して、好感度の持てるサイトにメールしてみました。すると、とても丁寧な返信をいただきました。
占いというと、「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われることもありますが、
自分でどうしていいか分からなくなったとき、強く導いてくれる人が欲しかったのです。
彼を愛している、でも夫も大切。
もう、自分では何も決められません。誰にも相談できない。
本質を指摘した電話占いの先生
電話占いサイトで、2度目のメール。彼との経緯や今の状況などを報告。翌日、いよいよ先生との電話での会話です。
実際の先生の声はとても穏やかで、占いというよりは電話の人生相談といった感じです。
話しているうちに自分は気持ちが昂ぶり、泣き出してしまいました。
すると先生がおっしゃいました。
「泣きたいだけ泣いたほうがいいんです。気分をすっきりさせてからのほうが、正しい結果が出ますよ」
5分ほどして落ち着いてから先生がおっしゃったこの言葉が忘れられません。
「あなたは性に溺れているだけよ」
この言葉に自分はショックを受けました。
でもよく考えてみれば、確かに、彼との時間はセックスばかりでした。
先生のお話は続きました。
「あなたと彼の関係は体だけ。そのうちあなたは年老いて、彼から飽きられます」
「お二人の相性を占ってみても、いい未来は見えません」
そして次の言葉で、自分はすっかり目が覚めました。
「占いで見ると、彼は完全な遊び。でもあなたの旦那さんからは、幸せのオーラが出ています」
「彼にはすぐお別れを言いましょう。旦那さんと夫婦生活はなくても、もう年齢的におかしくはありません。にこやかに、早く帰りたくなるような家庭を取り戻すことです」
電話占いの時間は、30分ほどだったでしょうか。あっという間に過ぎてしまいました。
私は決心しました。心は穏やかでした。
翌日、彼にLINEでお別れを告げました。
彼からの返信はあっけなく、
「今までありがとう」
それだけでした。
先生がおっしゃった通り、彼の目的は自分の体だけだったのかもしれません。
主人は自分の不倫には気づいていないようですが、本当に申し訳ないことをしました。
このことで自分は体調を崩し、本当に更年期障害にもなってしまいました。
それでも主人は自分を気づかってくれ、優しい言葉をかけてくれます。今は後悔と申し訳ない気持ちで一杯です。
「彼と別れてよかった。主人のところに戻って本当によかった」
心からそう思います。愛だと信じていた自分の不倫をズバリと斬ってくれた先生には感謝するばかりです。
もう、恋愛はしません。電話占いは人生のターニングポイントでした。これからは夫と家族を人生の中心に生きていきます。
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