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最悪な上京物語
もりの林 男性
公開日|2024.01.06
更新日|2024.01.06
高校三年生18歳の時から22歳まで付き合った同い年の彼女とのお話です。
高校を卒業後、私はアルバイトをしながらバンド活動、彼女はアパレルの販売員をしていました。
二人が二十歳を迎える辺りには彼女はそのお店で店長の立場も得て、私の方もバンドの名前が全国区に広がるようになっていきました。
その頃、私のやっていたバンドに東京の事務所からのお誘いが来ました。
大阪に住んでいた私は、上京すればもっとバンドの未来が開けると思い、事務所に所属し、活動の拠点を東京に移していく決心をしたのですが、単身で引っ越すと彼女と遠距離恋愛になります。
遠距離恋愛に良いイメージを持っていなかった私は彼女に「一緒に上京してくれないか」と持ちかけました。
職場での立場もあり、上京してどうしていこうといった志を持っている訳ではない彼女なので散々悩ませる事になってしまったのですが、彼女は一緒に上京する事を承諾してくれました。
彼女のご両親に挨拶を済ませ、一緒に物件を押さえ上京し同棲生活が始まりました。
同棲生活が楽しみではあったもののいざ上京した後はバンドが忙しくなり、全国ツアー等で家を長期間空ける事が多くなりました。
彼女は彼女で今まで積み上げてきたアパレルではない職種に着き、日々を過ごしていくのですが、一緒に居たいという理由だけで付いてきてくれた彼女からすると、日々の暮らしが慣れない事ばかり、上京してすぐ友達が出来る訳でもない中私はなかなか帰って来ない。
段々と彼女は心を病んでいきました。
そんな中で口先だけのフォローが続き、家を空ける機会が一向に減らない私に限界が来てしまったようで最終的にギブアップと伝えられてしまい、彼女は一緒に住む家を出て実家に帰ってしまいました。
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